食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

地球温暖化

2010-10-21 05:51:54 | 日記
 News Week 誌に面白い記事が載っていた。


 ノーベル物理学賞受賞者のエッセイで、地球にとって温暖化は何でもない、というタイトルに始まる主張は、地球上に住む人間のことより、地球そのものを本気で憂えている。


 ハイブリッド車を買おうが、エアコンを切ろうが、彼によれば、温暖化現象がたどり着く最終的な結果は変わらないそうだ。


 いずれ地下にある化石燃料はすべて燃やし尽くされるが、その後、1000年もたてば大気中に放出されたCO2 の大半は、海水中に吸収されるので、結果的に大気中のCO2濃度は今よりもわずかに高い程度にとどまるだろうと述べている。


 世界各国が大々的な温暖化対策を取っているが、各政府が何をしようと、地質学的な時間尺度で考えれば、地球にとってはどうでもよいことだと言っている。


 
 地球は強い。地球を痛めつけることは、簡単そうで実は難しい、と結論づける。


 人間の生活活動は一切論じず、地球自身を温暖化という視点から俯瞰する文章に出会い、僕は今住むこの星に対して優しい気持ちになれた。

 
  彼はそこを狙って書いたのかもしれない。