世界史上最高額の遺産相続人は、古代イスラエルにおけるダビデ王からの遺産をひきついだソロモン王だと思います。 先週のMSNニュースで、日本のシンドラーとよばれた杉原千畝の遺産をめぐる泥沼の騒動が報じられておりました。 この話はかなり有名でして、僕もおぼろげながら存じておりました。杉原千畝の全財産を、長男の息子たちに譲り渡す、と彼の妻が遺書に残したことで、彼の四男が不服申し立てをしている経緯です。 残念ながら、今回、東京高裁は四男の請求を却下しました。当然、納得いかない四男さんは、上告するようです。 ところで、第二次世界大戦中、ナチスに追われたユダヤ人数千人にビザを発行し、上記したように日本のシンドラーと呼称される杉原千畝ですが、その根底には、日本外交がユダヤ人に恩恵を授かったという過去からの流れがあると言われております。 日露戦争の開戦当初、日本がロシアに勝つとは世界のどの国もが思っておりませんでした。 当然、日本の戦債を買ってくれる国が皆無だった中、ユダヤ人財閥だけが買ってくれたのです。 ユダヤ人財閥が貸してくれた戦費のおかげで、日本はロシアに辛勝できたと言っても過言ではないのです。 人道上の精神はさることながら、その伝統的恩義も後押し、彼は、同盟国ドイツからの風当たりを承知の上で、ユダヤ人にビザを発行したのだとも言われております。