昨晩の、BS-NHK 「ザ・プロファイラー」は、マリリン・モンローでした。 喜劇女優として天才中の天才、ちょっとおバカな金髪でコミカルなセリフをしゃべらせればケタ外れのセンスを持っていた彼女、やがて、映画会社との確執、精神的に失調をきたし、不眠症から睡眠薬の多飲、37歳で非業の死を遂げるまでを、岡田准一さんを囲んで、真鍋かおりさん、かたせ梨乃さん、志らく師匠が語り合っておりました。 まさに、彼女の最高傑作といわれる「お熱いのがお好き」なんかを見ると、天才としかいいようのない演技力に圧倒されっぱなしです。遅刻、セリフ忘れの常習で、監督のビリーワイルダーは相当に苦しめられた状況を後に回顧して、「 マリリンと映画をつくるのは、歯医者にいくようなものだった。始めから終わりまで地獄のような苦しみを受けるが、そのあとは、すばらしかった 」と述べております。番組でもわずかに映し出されておりましたが、ケネディ大統領誕生パーティーでの彼女の祝辞(Happy birthday Mr. President ~~ ) のシーン、このシーンを観るたびに、実にアメリカらしい、アメリカがアメリカだった良き時代にタイムトリップさせられます。喜劇映画以上にドタバタした人生、彼女からは強かったアメリカの熱い息吹が伝わってくるのです。 アイゼンハワーから、ケネディ、ジョンソン、そしてニクソンへ、アメリカの威光に陰りが見えてくる時代、マリリンモンローという個人の人生が、いっそう興味を添えてくれるのです。