食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

慢性的な舌根沈下

2018-09-01 11:44:41 | 日記

つい先ほど、インレー脱離で来院された患者さんについてです。 54歳男性、当該歯の窩洞壁セメント付着を、ポイントで除去している最中のことです。 「口を開けて仰向けでねていると舌がのどの方におちてくるので苦しいのです」と訴えられました。 舌を観察すると、巨舌症ではなく普通です。「舌を動かせますか?」とお聞きしたら、普通に動かせました。 舌筋に特に問題はないように見受けられます(わかりませんが)。 中肉中背で、首周りの肥大もありません。 正常咬合で顎の大きさも普通です。 口蓋垂、口蓋扁桃も、一般的な所見です。 「お鼻で呼吸されていますか?」の質問に、「100%、鼻で呼吸しています」の返答をいただきました。 常用薬はありません。 「いびきをかいていますか?」の質問に、当然ながら、Yes の返答。 朝起きるとだるいとか、頭が痛いということはないようです。 睡眠時無呼吸症候群の可能性が大のため、耳鼻科への診断を進言しました。 このように慢性的に舌根沈下が起きる症例に初めて出くわしましたので、書き込みました。

 


秦の始皇帝から~

2018-09-01 07:30:25 | 日記

歴史好き歯医者のひとり言~  昨晩、BS-朝日で「兵馬俑」を放映しておりました。 20世紀最大の発見、ともいわれる兵馬俑、中国史上初めて統一帝国を築いた秦の始皇帝の墓の埋葬品を納める陪葬抗です。 秦の始皇帝、もともとは戦国7雄のひとつ秦の王でした。ちなみに彼の大好物はラクダのスープだったそうです。 その人間の断片を見ると悪逆非道のイメージから離れられませんが、実質4年の政務期間で、現在の中国に続く巨大な国の基盤をつくった能力は衆目の一致するところです。彼の一番の功績は、国の中央が地域末端にまで指令、支配できるという中央集権国家を設立したことだと思います。時にその人間的な大きさが故に、行き過ぎたこともしでかします。社会は全て法律の枠組みの中で働き、それを遵守しなければいけないと、頑なにその考えを崩さず、批判的な態度をとるものは徹底的に弾圧しました。悪名高き「焚書坑儒」がありますが、紙面上割愛します。 彼、人類史上最も無駄な公共事業である「万里の長城」を筆頭に、さまざまな、巨大建造物をつくりました。 そのひとつに、「阿房宮」というのがありました。この宮殿のバカげたまでの巨大さに、驚きあきれた人々は、それ以来、バカげたことを「阿房」(あぼう)、と言うようになります。その後、「房」が「呆」に変わり、「阿呆」と書くようになりました。 アホ、の由来はそこにあったのです。