折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

スケッチツアー 木曽から伊那へ(4)

2024年11月04日 | おんたけ休暇村

仲仙寺

2日目の午後は今回のツアー最後のスケッチ場所、羽広観音仲仙寺。「馬の観音さま」とも呼ばれ、創建は平安時代。山門の仁王像は室町時代の作。本堂までは行けませんでしたが鐘楼、山門共に平成の大改修がされたとか。今回初めて知ったお寺です。
お寺に着いた時から雲行きが怪しくなり「降り出したらそこでスケッチ中止してバスに戻ってください」と言われて大急ぎ。山門の向こうに聳える階段を上って本堂まで行く時間と体力は無さそうなので階段の手前からスケッチ開始。途中でゴーーンと鐘の音、ここの鐘は自由に撞くことが出来るとネットで見ていましたが、スケッチ優先で時間が無かった。

スケッチを始めて間もなくポツポツ パラパラと雨,樹の下に移動してちょっと色塗りして撤退です。この時大木の下は雨がかからない事に驚きました。ここならもう少し描けそうでしたが、皆さん戻られたので私も・・・雨のために予定より1時間早く終わることになりました。残念!




参道の杉の大木に掛けられた梯子、これを登って手入れするのでしょうか…


バスへ戻る途中の道祖神の並ぶ道も良い感じ

お寺を出発して道の駅で休憩、帰り道の荷物を考えると新鮮な野菜も果物も買えません。旬の松茸は地元でも高くって・・・これもパス。

予定より1時間早く木曽福島駅に到着すると皆さんはぎりぎり間に合う名古屋行きの特急券売り場に走りましたが、私は走れないし、なかなか来ることが出来ない木曽福島なので1時間遅らせることにしました。強い雨でも駅近くの屋根付きの休憩所でゆっくり、雨の風景を楽しみながら難しさに悩みながら最後のスケッチ。

木曽福島駅近くで



1時間遅く乗った特急はほぼ満席、窓際の席でも暗くなれば何も見えないのでほとんど名古屋までコックリコックリ。
2日間で18,000歩 階段や坂道の多い場所だったので歩数の割には疲れましたが、歩けたことが嬉しくてこれならまた出かけられるなぁと思っています。

ツアー参加のお1人が「坂道にたくさん落ちていて拾ったからどうぞ」と大きな栗を5個下さって「虫が入っているかもしれないけどね」と言われた通り3個は虫食いでしたが、2個は立派な栗でした。これは1合のお米で栗ご飯に。甘味は少ないけれどあの坂道を思い出しながら食べれば、美味しかったです。ツアーの方達とは名前も住所も交換しなかったので栗の結果をお知らせできないのがちょっと残念。


いただいた栗5個  

栗ご飯


5月のスケッチツアーは大雨で中止になりましたから、曇りながらもコースをほぼ終えることが出来て楽し2日間でした。
これで今回の「木曽から伊那」へは終わります。お付き合いいただき有難うございました。
※今回のスケッチブックはB5サイズ(17・2㎝×25㎝)です。

スケッチツアー 木曽から伊那へ(3)

2024年11月03日 | おんたけ休暇村

2日目朝 休暇村の建物脇で


10月29日 ツアー2日目
夜明けの窓からは少しだけ朝日に染まる雲が見えて、雨はまだ降っていないことにホッとする。
着替えて7時の朝食まで外散歩とスケッチへ。


29日の朝 部屋から 6:07


宿の空 晴れるのか予報通り午後には雨か 6:14


宿の敷地内にある展望台への散策コース「クマ出没注意」もあり。


散策道の手前での1枚がトップの絵です。ここは白樺の黄葉も美しかった。描いていると路の向こうから男性が1人「早い時間には山が見えてましたけどね~」と。残念ながらすでに霧かガスが湧いてきていました。


トップの絵の反対側テラスから


ロビーのテラスから 下から霧が上がって来る



宿のテラスから 
朝食後に出発までの15分、ドームは天文館


8時15分 休暇村の宿舎を出発。この日は木曽町と伊那市を結ぶ国道361号線の権兵衛トンネル(4467m)で一気に伊那谷へ。
途中休憩で立ち寄った道の駅にあった「雨水貯水タンク」。説明によれば「屋根に降った雨水を貯めて一気に川や道路に流れ込む水を減らす」「一つ一つは小さいタンクですが、みんなで協力すればたくさんの水を貯めることが出来・・・」とあり、タンク設置にご協力をともありました。休暇村の職員の方も「休暇村にも設置してありますよ。小さなことでも少しずつやらないとね」と。近くには大きな御岳湖(牧尾ダム)もありますがこれはかんがい、水道用、工業用と発電を目的として洪水調節機能はないとのこと。水は愛知用水に導かれて名古屋市民の水にもなってます。最近多いゲリラ豪雨、線状降水帯、小さなことから出来ることをやらねばならない時が来ていると思いました。

↑ 雨水貯水タンク 貯めた水は花や木への水やりなどに使用


権兵衛峠を抜けて伊那谷に入りコヒガンザクラで有名な高遠城址公園へ。曇り空を気にしながら見晴らしの良い場所へ。晴れていれば中央アルプスが見渡せるらしいのですが・・・雲雲雲・・・



高遠城址公園からアルプスがかすかに・・・
もう一枚描いてみても代り映えしなくて それはボツ



高台からの風景はあきらめて城下から移築されたという「問屋門」をスケッチ。門の向こう側にある桜雲橋(おううんきょう)などは桜の時期のニュースでよく登場する場所です。ここでは昼食用に渡されたサンドイッチを食べながらのスケッチでした。

高遠城の歴史は・・・戦国時代の戦いで時々は登場したような気はしますが私の記憶には残っていない城です。
映画やお芝居などでこちらの方が有名な絵島生島事件の絵島が幽閉された「囲み屋敷」までは時間が無くて行けませんでした。


予定通り12時45分城址公園を出発して最後のスケッチ場所「仲仙寺」へ。

まだ、次回に続きます。






スケッチツアー 木曽と伊那へ(2)

2024年11月02日 | おんたけ休暇村


馬籠宿ー1


1日目の午後は妻籠宿へ。どこを描くという予定は無いので先ずは歩いてみると、ここは外国にいるような気がするほどの外国人ばかり。欧米系の他にも日本人かなと思う方が違った言葉を話している。こんなに・・・と呆れてしまうほど。座って絵など描いている私たち日本人の方が珍しい。私の絵を覗き込んで親指を立ててグーサインでにっこりしてくれるおばさん。「ありがとう」と言えば「アリガトウ」って近くのお仲間と大笑い。私、笑われているのか、言葉が通じたって喜ばれているのか?まっ、国際親善黙っているより良いでしょう。


馬籠宿ー2


町並を歩いて街道らしいところを描こうとすると私はどれも同じような絵になってしまう。ツアー仲間の男性は私と同じ場所でも屋根裏の垂木1本1本を丁寧に描かれて「家で色を塗るので出来るだけ描いておきたい」のだとか。水彩絵の具を重ねても滲まない色鉛筆を使用との事。テレビのプレバトの水彩画を見ていると評価される作品は確かに写真のように細かい。男性のグループはあの絵のような作品を目指しておられるらしい。私にはとても真似はできないので私は私、人それぞれでいいのだと改めて思うことにしました(それしか描けないのですから・・・)。









夕方になれば皆さんお疲れ…



馬籠宿ー3

予定通り集合して15時30分妻籠宿を出発。宿泊先の名古屋市民御嶽休暇村(おんたけ休暇村)まで80分余りのドライブでした。出発した妻籠宿は標高430m、御嶽山の4合目半にある宿は標高1350m。その道中は標高が上がるにしたがって黄葉が盛りになって行く。もっと見ていたいのに、山の夕暮れは早い。
そして「長野県は宇宙県」として澄んだ大気を通して星空が美しい所。宿には天文館も併設されて晴れていれば口径60㎝の大型反射式望遠鏡で星の観望会を毎夜行われているというのに…この日はすっかり曇り空。満天の星を見てみたかったです。宿の職員の方も「是非、天の川を見に来てください」って。天気予報を見ながら是非また行こうと思います。

夕食は食堂で、同じツアーの方は集まって女性陣も生ビールのジョッキに続いてボトルのワインも開けて乾杯!1人だけ飲まないのも寂しいので私はノンアルコールのビールで。お向かいに座った方は「終戦の時小学1年生で大陸から引き揚げてきたの」と言われたから・・・私より上の方!ワイン片手におしゃべりが弾んでました。
私は少し早めに失礼して大浴場に行き、早めに就寝。前夜は選挙の開票速報を見ていて夜更かしでしたからツアーの疲れと共に眠かった。

2日目へつづきます。


スケッチツアー 木曽から伊那へ(1)

2024年11月01日 | おんたけ休暇村

中山道大妻籠宿 藤原家住宅


もう11月。長くブログをお休みしていました。理由も無い訳ではないのですが、少しばかり気力が無くなった感じでした。また休み休みになりそうですがブログ再開しようと思います。

元気がないと自分で計画を立てての旅はおっくうになり、先ずは町内の回覧板で見つけたチラシからツアーに参加しました。
おんたけ休暇村主催1泊2日「紅葉の大妻籠&高遠城址公園&仲仙寺スケッチ・撮影ツアー」です。このツアーは集合場所がJR中央線の南木曽駅で、解散は木曽福島駅なのでそこまでは自分で移動します。


10月28日 1日目
目覚めたら強い雨、また雨女・・・でも7時に家を出る時には止んで空には虹、希望の虹です!


薄くても虹 🎶

名古屋駅から普通列車を乗り継いで集合場所の「JR南木曽駅」へ。乗り換えの中津川駅では列車のドア前に並んでいても開かなくて待っていると背後から若い方の手が伸びてドア横の「開く」ボタンを押しました。そうだった!寒い土地の列車の開閉はボタンを押す・・・忘れてました。この時並んでいたのは5人か6人ほど、名古屋からの人には分からない事、私だけじゃないと安心する。


外のドア脇のボタン


列車内のボタン




南木曽駅前で集合すると私以外は以前から何度も参加しているという方達ばかり。絵画グループの方、ご夫婦や仲良しの絵仲間さん達です。
休暇村のマイクロバスで参加者と休暇村の職員さんと運転手さん一行13名。先ずは私の一番行きたかった「大妻籠」へ。中山道馬籠宿と妻籠宿の中間にある小さな宿場です。ここはあまり観光化されていないのが良いのですが、かなり歩くか本数の少ないバスでしか行けない場所。ツアーで行けるのは有り難いことです。



右手に並ぶのは宿屋、今も泊まれます


大妻籠に着いてみると静かな宿場だと思っていたのに馬籠宿から妻籠宿まで峠を越えて下る9キロをハイキングの観光客がどんどん通る。ほとんどが欧米人(と思う)。出会えば多くの方がにこやかに「こんにちは」と。昨年の上高地では聞かなかった「こんにちは」が聞けてちょっと嬉しい。
1ヶ所で自由時間は2時間、先ずは地図を見ながら少し外れた「藤原家住宅」へ。案内図には17世紀半ばの建築で長野県宝指定とあり昔の風情ある建物を期待して急坂を登って登って着いてみると屋根はブルーシートで覆われていてその上で猫が昼寝中。内部は曇り空の明かりだけではよく見えない。隣の多分家主のおばぁさんが「雨漏りがするからねぇ」と。維持管理は県の宝なら県が何とかしなくては、いくら何でもブルーシートでは…。
イメージは違ってもここまで来たのだからと最初の1枚。それがトップの絵。

藤原家住宅への坂道(苦手・・・)


坂を下りながら見回せば遠くに山も薄っすら見えて雨はまだ降らない




1枚描いたので急坂を降りて行くと宿場らしい宿屋の並ぶところでツアーの何人かがスケッチしておられたので私も。皆さん大きな用紙でとても丁寧に描かれていましたが、私はいつものように小さなスケッチブックにチャチャッとおしまい。




宿屋のおばさんが休憩? 近くの人とお話し中


残りは後15分、うだつの白さが美しい宿屋を大急ぎで






この日の昼食はこの宿場の蕎麦屋さんで、暖かい蕎麦と岩魚の塩焼きが美味しかった。お元気な蕎麦屋のご主人は「84歳になりましたからいつまで続けられるか」と言われるとツアーのお仲間2人が「同い年だわね」と。あらそうだったの・・・と思った私。


昼食後は妻籠宿へ。

このあと(4)まで続きます。



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