折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

結婚式の前撮りに出会って

2024年11月30日 | 名古屋市政資料館

いただいた「みかん」



いつも利用する施設が改修工事中なので私のハガキ絵の教室は名古屋市市政資料館の会議室をお借りしています。ここは朝ドラ「虎に翼」で初めの頃によく登場したロケ地でもあります。
先日教室が終わり出口の方へ行くと結婚式の前撮りらしいカップルが何組も撮影中でした。その日はいつもより冷え冷えした日でしたが花嫁さんは肩を大きく開けたドレスでにこやかにポーズをとられたり建物前を歩かれていたり、花嫁花婿さんや友人らしい方達と記念撮影等など・・・。「若いっていいわねぇ」と私が言うと隣にいた方が「・・・あの方たちのこれから50年、大変よねぇ」と。そして「繰り返すのはもういいわね」とも。はたから見ているととてもお幸せな50年だったろうと思える方ですが、意外な一言に私が知らないだけで山も谷も超えて時には大波にも合われたのかも知れないと思いました。

若いカップルが金婚式を迎えるころ世の中はどんなに変わっているでしょうか。その間に子供を育て両親を送り暮らしを支える仕事もしなければ。そのどれもが予定通りに行くとは限らない。晴れた日もあればも嵐の日も、先ずは2人揃って健康で金婚式を迎えられますようにと祈る気持ちになっていました。

初冬の冷たい風の中でもにこやかにカメラに納まる花嫁さん、幸せいっぱいの姿を見ながらそれぞれ自分の50年を重ねて複雑な気持ちの私たち(ババさん)でもありました。



花嫁さんの写真をブログアップは?と思い写真はナシ。


朝9時、エレベーターに通じる入口の開くのを猫さんと待つ。


お借りしたのは旧「第壹號法廷」こじんまりした部屋



ご近所さんにいただいた「マイヤーレモン」






第35回彩林展(ブログのご縁)

2024年11月25日 | 彩林展

「こんにちは!」案内ハガキに使用・Hさんの作品



「栄の街」Iさんの作品(優しい夕焼けの色が写真では出なくて・・・)




「愛しい人」Kさんの作品



「ロワール地方」Wさんの作品

作品は全て和紙(書道用の薄い紙・楮紙)で描いた後で裏打ちしています。


24日彩林展は無事閉会することが出来ました。会場までお出かけいただいた方、遠くからブログで応援して頂いた方も有難うございました。今回は会期中雨に降られることも無く過ごせたのも有難い事でした。
彩林展は毎年秋に開催していますが、来年秋にはギャラリーのある愛知県芸術文化センターで3年に1度のトリエンナーレ展が開かれる予定で一般は利用できず、私たちの展覧会は2026年の年明け頃になりそうです。






会場の受付に座っていると色々な方が来られて驚くことも度々。何か話をされそうなご様子に「絵を描かれますか?」と聞けば「今向こうのギャラリーの展覧会に出しとるんですわ」と。どんな絵か尋ねるとスマホを取り出して保存してあるご自分の絵を見せて下さるのですが、絵が出てくるまで少しばかり時間がかかるもののスマホの画像はビックリするほど精密なサグラダファミリアのボールペン画でした。あまりに細かい絵にお年を伺うと「94です」と。94歳でこの細かい絵を描かれるだけでなくスマホを使って保存したり編集したりと…まぁそちらの方に驚きました。

それから会場で出会った方の中には「ブログ見てますよ」と言われる方が数人いらして、その方達のブログも教えていただきました。ブログは見ていただいていてもお会いするのは初めてで「有難うございます」から始まるブログの話。一緒に来てくださったその方のご友人方は「ブログでの知り合い・・・そう言う時代なのねぇ」と。ホントそういう時代なのです。
新しいお知り合いのおかげでgooブログしか知らなかったのにでAmeba、JUGEMなど色々なブログがあることも知りました。どの方のブログもご自分の絵をアップされていて充実した内容でした。若者だけではなくシニアさん達の情報もネットの中で飛び交っている・・・そういう時代にほとんど分からないままでも何とか私も乗り遅れずに居られることも嬉しいことでした。

会場のある12階には2つのギャラリーがあり、お隣はボールペンで描く曼荼羅と水彩画の展示でした。主宰者の方は「「新しい手法なので皆さんに知っていただきたいのですが、この会場は来場者が少なくてね」と。確かにそこが最大の難点で、今回の「彩林展」の入場者も6日間で452人でした。もちろんただ多ければ良いというわけではないですし、静かな会場でゆっくり見ていただきお話しできるという事は利点でもあると思っています。
40年近く前、彩林会を立ち上げられた早川日出男先生が気に入られてこのギャラリーが出来て以来ここで開催されてきた「彩林展」です。2026年新春またこの会場で展覧会を開催したいと思っています。



いただいた花・会場は生花禁止なので家で楽しませていただいています。

第35回彩林展はここまで、ありがとございました。


第35回彩林展(会場での出会い)

2024年11月22日 | 彩林展

「時雨の後 嵐山」私の作品ー4
昨年12月に訪れた嵐山、朝9時前の渡月橋はまだ人も少なく、時雨が止むと山には霧が沸き上がる雄大な眺めでした。乗るはずだったバスを見送って川岸でのスケッチをもとに描きました。どうしても画面に背景が写り込む…。



「上高地」私の作品ー5 
ハガキサイズ5枚
 












展覧会3日目、4日目も穏やかな晴天でした。
21日は午前午後とも会場当番なので早めに会場に行き10時に部屋が開けばあの人この人と次々と・・・多くの方とお話しできました。


丁度会場が静かになった時 ↑この絵の前で男性が立ち止まられたので話しかけると「ここへ最近行ってきました」と。「いつ頃?」と聞けば「10月の終わりごろ休暇村のツアーで行ったんです」と。あまりに同じような話なのでよく聞けば私が参加した同じツアーの参加者の方でした。たった11人のツアーだったのにお互いに顔の記憶が無くて「あの時道の真ん中で絵を描いていた人?」「そうです」と私。「線を描く色鉛筆を教えていただいた方ですよね」と私が言えば「あなたでしたか」といろいろな思い出がつながりました。1泊2日のツアーでしたから同じテーブルで3度は食事をしたはずなのですが、記憶がないなんて自分でも驚きでした。
その方は私のこのブログも見られたことがあるとか「最近はしばらく見てないですけど」と。展覧会も今回だけでなく以前も来ていただいていたそうです。それなら会場で何度かお会いしていたのかもしれません。今日もし絵の前で声を掛けなければ気づかずそのまま過ぎたでしょう。「今度また休暇村で会いましょう」とお別れしましたが何とも不思議なご縁にびっくりでした。







楽しい話もあれば、古い友人のご主人がいらして「女房は手術後で来られなくて」とか、別の友人のお姉さんからは「妹は車いす生活になって出かけるのが難しくて」とか悲しいお話も続きました。
帰られる方達と「元気で!また来年ね」とかわす言葉は毎年同じでも今まで以上に願いながらになりました。

また次に続きます。

第35回彩林展 (搬入と1日目)

2024年11月20日 | 彩林展

「彩林展」会場入り口


愛知芸術文化センター12階 窓の外には屋上庭園と街のビル群が広がります



「おんたけ休暇村」私の作品ー1
10月下旬に1泊2日で出かけた休暇村でのスケッチをもとにF6くらいの和紙に描きました



「中山道大妻籠宿」私の作品ー2
この絵もおんたけ休暇村に出かけた時に立ち寄った大妻籠宿のスケッチがもとです



「晩秋 祇王寺」私の作品ー3
昨年12月晩秋の京都を1人旅した時の風景です。ここは平家物語に登場する「祇王」が平清盛の寵愛を失って母と妹と共に出家し入寺した悲恋の尼寺。奥嵯峨の木立の中の小さな草庵がとても印象的でした





11月18日は彩林展の搬入日でした。同じ会場で何度も展覧会を開いてきたので会員5名全員での飾り付けは役割などは決めなくてもそれぞれ出来ることをする。お仲間のご主人のお1人が毎回高い位置のフックの取り付けやライトの設定などをしてくださって大助かりです。1人3点から6点出品、私は5点の出品。並べ終わって見回して「今回もいい感じねぇ」と褒めあって、これが趣味の会の良い所だと思っています。



19日は展覧会初日。寒いけれど快晴♪
私は午後からの会場当番なのでお昼頃に会場へ。お1人ずつゆっくりお話しできないほど懐かしい方達が次々来ていただけて、うれしい初日でした。なかでもお身体の不調で何年もお会いしていなかった方が杖をつきながらも来ていただけて大感激!案内ハガキなど出してもかえってご迷惑ではとためらっていたのですが、お顔を見てここ数年の出来事を伺って、安心しました。展覧会は1年に1度お互いに無事を確かめ合える機会でもあります。




他の作品はまた次回に。

小さな花壇の秋

2024年11月18日 | 

のぶどう



暖かな秋から一転、今日は木枯らしが吹いています。天気予報の気温を見ながら扇風機を片付けてストーブを出したのはまだつい先日の事。薄いブラウスはもう必要ないかと思いながらまだ毛糸のベストと並んでいる。冬のコートも出さねば・・・冬が来ることは昔から決まっているのに、とも思っています。


木枯らしが吹いてもわが家の小さな花壇は今が秋の盛り、背が高くなってしまったセンニチコウ、そろそろ終わりのケイトウ、やっと元気を取り戻したジニアとそれぞれ色が鮮やかになってきました。花屋さんの店頭ではパンジーの苗が売られ始めたけれど秋の花が元気になったばかりで植え替えるには早すぎる。チューリップも植えないままで、まだしばらくは秋を楽しむつもりです。










初夏の頃に鉢植えで咲いた茶系のバラ「空蝉」を増やしたいと切り花にした枝を沢山土に挿しました。昨年は8月になる前にすべて枯れましたが、今年は挿した枝はいつまでも元気で新芽まで出てきたので植木鉢に何本か植え替え大切にしていたつもりなのに8月には枯れました。ところが植え替える鉢が足りなくて差し芽したままの枝が数本元気に育ち蕾まで付けました。小さな枝に花は無理だろうと蕾はつまんでいましたが1本だけ残すとすくすく育って良い花が咲きそうと思っていたら、1日で蕾が消えました。多分小さなオンブバッタです。無理に咲かせてはダメだと齧ったか・・・。もう少し大きく育てて冬には大きめの鉢に植え替え数年先の楽しみにしようと思っています。

 冬を越して大きく育つと良いのですが




第35回墨・水彩 彩林展のお知らせ

2024年11月11日 | 彩林展


「こんにちは!」は今年DM当番のHさんの作品





同好会の年に1度の「彩林展」を11月19日から開催、今日はそのお知らせです。お近くの方でお時間があればお立ち寄りいただければ嬉しいです。会場は愛知県芸術文化センター12階、屋上庭園に面していて展覧会場としては珍しく外の光が入り明るい雰囲気なのですが、場所が皆さんにあまり知られていなくて来場者が少ないことが唯一の難点です。同じ建物内の10階で「相国寺展」も27日まで開かれています。ここに展示されている雪舟、若冲、等伯などの数々…引き込まれ圧倒された方達が12階まで来ていただければ私たちの絵にホッと肩の力を抜いて帰って頂ける気もするのですが・・・。

彩林会の主宰早川日出男先生が亡くなられて20年、同好会として「彩林展」を引き継いで今回で35回になりました。会員5名は月に2回集まり少し描いて後はお喋りの会です。
どうぞよろしくお願いいたします。






私が使用している用紙は因州産和紙(楮こうぞ)の半切。この半切をまた三分の一にして(ほぼF6号くらい)墨と透明水彩で描いています。この一包みで100枚、三分の一に切ればば300枚に。


何枚描いても思うようにはならず、上はボツになった絵・・・それでも展覧会が近づけば描いたうちの何枚かを表具屋さんで裏打ちして完成。


昨日裏打ちが出来上がり額に入れてみました。これが今の私の精一杯。縦の小さな絵はハガキサイズ5枚。

展覧会が始まりましたら会場風景などまたご報告させていただきます。


スケッチツアー 木曽から伊那へ(4)

2024年11月04日 | おんたけ休暇村

仲仙寺

2日目の午後は今回のツアー最後のスケッチ場所、羽広観音仲仙寺。「馬の観音さま」とも呼ばれ、創建は平安時代。山門の仁王像は室町時代の作。本堂までは行けませんでしたが鐘楼、山門共に平成の大改修がされたとか。今回初めて知ったお寺です。
お寺に着いた時から雲行きが怪しくなり「降り出したらそこでスケッチ中止してバスに戻ってください」と言われて大急ぎ。山門の向こうに聳える階段を上って本堂まで行く時間と体力は無さそうなので階段の手前からスケッチ開始。途中でゴーーンと鐘の音、ここの鐘は自由に撞くことが出来るとネットで見ていましたが、スケッチ優先で時間が無かった。

スケッチを始めて間もなくポツポツ パラパラと雨,樹の下に移動してちょっと色塗りして撤退です。この時大木の下は雨がかからない事に驚きました。ここならもう少し描けそうでしたが、皆さん戻られたので私も・・・雨のために予定より1時間早く終わることになりました。残念!




参道の杉の大木に掛けられた梯子、これを登って手入れするのでしょうか…


バスへ戻る途中の道祖神の並ぶ道も良い感じ

お寺を出発して道の駅で休憩、帰り道の荷物を考えると新鮮な野菜も果物も買えません。旬の松茸は地元でも高くって・・・これもパス。

予定より1時間早く木曽福島駅に到着すると皆さんはぎりぎり間に合う名古屋行きの特急券売り場に走りましたが、私は走れないし、なかなか来ることが出来ない木曽福島なので1時間遅らせることにしました。強い雨でも駅近くの屋根付きの休憩所でゆっくり、雨の風景を楽しみながら難しさに悩みながら最後のスケッチ。

木曽福島駅近くで



1時間遅く乗った特急はほぼ満席、窓際の席でも暗くなれば何も見えないのでほとんど名古屋までコックリコックリ。
2日間で18,000歩 階段や坂道の多い場所だったので歩数の割には疲れましたが、歩けたことが嬉しくてこれならまた出かけられるなぁと思っています。

ツアー参加のお1人が「坂道にたくさん落ちていて拾ったからどうぞ」と大きな栗を5個下さって「虫が入っているかもしれないけどね」と言われた通り3個は虫食いでしたが、2個は立派な栗でした。これは1合のお米で栗ご飯に。甘味は少ないけれどあの坂道を思い出しながら食べれば、美味しかったです。ツアーの方達とは名前も住所も交換しなかったので栗の結果をお知らせできないのがちょっと残念。


いただいた栗5個  

栗ご飯


5月のスケッチツアーは大雨で中止になりましたから、曇りながらもコースをほぼ終えることが出来て楽し2日間でした。
これで今回の「木曽から伊那」へは終わります。お付き合いいただき有難うございました。
※今回のスケッチブックはB5サイズ(17・2㎝×25㎝)です。

スケッチツアー 木曽から伊那へ(3)

2024年11月03日 | おんたけ休暇村

2日目朝 休暇村の建物脇で


10月29日 ツアー2日目
夜明けの窓からは少しだけ朝日に染まる雲が見えて、雨はまだ降っていないことにホッとする。
着替えて7時の朝食まで外散歩とスケッチへ。


29日の朝 部屋から 6:07


宿の空 晴れるのか予報通り午後には雨か 6:14


宿の敷地内にある展望台への散策コース「クマ出没注意」もあり。


散策道の手前での1枚がトップの絵です。ここは白樺の黄葉も美しかった。描いていると路の向こうから男性が1人「早い時間には山が見えてましたけどね~」と。残念ながらすでに霧かガスが湧いてきていました。


トップの絵の反対側テラスから


ロビーのテラスから 下から霧が上がって来る



宿のテラスから 
朝食後に出発までの15分、ドームは天文館


8時15分 休暇村の宿舎を出発。この日は木曽町と伊那市を結ぶ国道361号線の権兵衛トンネル(4467m)で一気に伊那谷へ。
途中休憩で立ち寄った道の駅にあった「雨水貯水タンク」。説明によれば「屋根に降った雨水を貯めて一気に川や道路に流れ込む水を減らす」「一つ一つは小さいタンクですが、みんなで協力すればたくさんの水を貯めることが出来・・・」とあり、タンク設置にご協力をともありました。休暇村の職員の方も「休暇村にも設置してありますよ。小さなことでも少しずつやらないとね」と。近くには大きな御岳湖(牧尾ダム)もありますがこれはかんがい、水道用、工業用と発電を目的として洪水調節機能はないとのこと。水は愛知用水に導かれて名古屋市民の水にもなってます。最近多いゲリラ豪雨、線状降水帯、小さなことから出来ることをやらねばならない時が来ていると思いました。

↑ 雨水貯水タンク 貯めた水は花や木への水やりなどに使用


権兵衛峠を抜けて伊那谷に入りコヒガンザクラで有名な高遠城址公園へ。曇り空を気にしながら見晴らしの良い場所へ。晴れていれば中央アルプスが見渡せるらしいのですが・・・雲雲雲・・・



高遠城址公園からアルプスがかすかに・・・
もう一枚描いてみても代り映えしなくて それはボツ



高台からの風景はあきらめて城下から移築されたという「問屋門」をスケッチ。門の向こう側にある桜雲橋(おううんきょう)などは桜の時期のニュースでよく登場する場所です。ここでは昼食用に渡されたサンドイッチを食べながらのスケッチでした。

高遠城の歴史は・・・戦国時代の戦いで時々は登場したような気はしますが私の記憶には残っていない城です。
映画やお芝居などでこちらの方が有名な絵島生島事件の絵島が幽閉された「囲み屋敷」までは時間が無くて行けませんでした。


予定通り12時45分城址公園を出発して最後のスケッチ場所「仲仙寺」へ。

まだ、次回に続きます。






スケッチツアー 木曽と伊那へ(2)

2024年11月02日 | おんたけ休暇村


馬籠宿ー1


1日目の午後は妻籠宿へ。どこを描くという予定は無いので先ずは歩いてみると、ここは外国にいるような気がするほどの外国人ばかり。欧米系の他にも日本人かなと思う方が違った言葉を話している。こんなに・・・と呆れてしまうほど。座って絵など描いている私たち日本人の方が珍しい。私の絵を覗き込んで親指を立ててグーサインでにっこりしてくれるおばさん。「ありがとう」と言えば「アリガトウ」って近くのお仲間と大笑い。私、笑われているのか、言葉が通じたって喜ばれているのか?まっ、国際親善黙っているより良いでしょう。


馬籠宿ー2


町並を歩いて街道らしいところを描こうとすると私はどれも同じような絵になってしまう。ツアー仲間の男性は私と同じ場所でも屋根裏の垂木1本1本を丁寧に描かれて「家で色を塗るので出来るだけ描いておきたい」のだとか。水彩絵の具を重ねても滲まない色鉛筆を使用との事。テレビのプレバトの水彩画を見ていると評価される作品は確かに写真のように細かい。男性のグループはあの絵のような作品を目指しておられるらしい。私にはとても真似はできないので私は私、人それぞれでいいのだと改めて思うことにしました(それしか描けないのですから・・・)。









夕方になれば皆さんお疲れ…



馬籠宿ー3

予定通り集合して15時30分妻籠宿を出発。宿泊先の名古屋市民御嶽休暇村(おんたけ休暇村)まで80分余りのドライブでした。出発した妻籠宿は標高430m、御嶽山の4合目半にある宿は標高1350m。その道中は標高が上がるにしたがって黄葉が盛りになって行く。もっと見ていたいのに、山の夕暮れは早い。
そして「長野県は宇宙県」として澄んだ大気を通して星空が美しい所。宿には天文館も併設されて晴れていれば口径60㎝の大型反射式望遠鏡で星の観望会を毎夜行われているというのに…この日はすっかり曇り空。満天の星を見てみたかったです。宿の職員の方も「是非、天の川を見に来てください」って。天気予報を見ながら是非また行こうと思います。

夕食は食堂で、同じツアーの方は集まって女性陣も生ビールのジョッキに続いてボトルのワインも開けて乾杯!1人だけ飲まないのも寂しいので私はノンアルコールのビールで。お向かいに座った方は「終戦の時小学1年生で大陸から引き揚げてきたの」と言われたから・・・私より上の方!ワイン片手におしゃべりが弾んでました。
私は少し早めに失礼して大浴場に行き、早めに就寝。前夜は選挙の開票速報を見ていて夜更かしでしたからツアーの疲れと共に眠かった。

2日目へつづきます。


スケッチツアー 木曽から伊那へ(1)

2024年11月01日 | おんたけ休暇村

中山道大妻籠宿 藤原家住宅


もう11月。長くブログをお休みしていました。理由も無い訳ではないのですが、少しばかり気力が無くなった感じでした。また休み休みになりそうですがブログ再開しようと思います。

元気がないと自分で計画を立てての旅はおっくうになり、先ずは町内の回覧板で見つけたチラシからツアーに参加しました。
おんたけ休暇村主催1泊2日「紅葉の大妻籠&高遠城址公園&仲仙寺スケッチ・撮影ツアー」です。このツアーは集合場所がJR中央線の南木曽駅で、解散は木曽福島駅なのでそこまでは自分で移動します。


10月28日 1日目
目覚めたら強い雨、また雨女・・・でも7時に家を出る時には止んで空には虹、希望の虹です!


薄くても虹 🎶

名古屋駅から普通列車を乗り継いで集合場所の「JR南木曽駅」へ。乗り換えの中津川駅では列車のドア前に並んでいても開かなくて待っていると背後から若い方の手が伸びてドア横の「開く」ボタンを押しました。そうだった!寒い土地の列車の開閉はボタンを押す・・・忘れてました。この時並んでいたのは5人か6人ほど、名古屋からの人には分からない事、私だけじゃないと安心する。


外のドア脇のボタン


列車内のボタン




南木曽駅前で集合すると私以外は以前から何度も参加しているという方達ばかり。絵画グループの方、ご夫婦や仲良しの絵仲間さん達です。
休暇村のマイクロバスで参加者と休暇村の職員さんと運転手さん一行13名。先ずは私の一番行きたかった「大妻籠」へ。中山道馬籠宿と妻籠宿の中間にある小さな宿場です。ここはあまり観光化されていないのが良いのですが、かなり歩くか本数の少ないバスでしか行けない場所。ツアーで行けるのは有り難いことです。



右手に並ぶのは宿屋、今も泊まれます


大妻籠に着いてみると静かな宿場だと思っていたのに馬籠宿から妻籠宿まで峠を越えて下る9キロをハイキングの観光客がどんどん通る。ほとんどが欧米人(と思う)。出会えば多くの方がにこやかに「こんにちは」と。昨年の上高地では聞かなかった「こんにちは」が聞けてちょっと嬉しい。
1ヶ所で自由時間は2時間、先ずは地図を見ながら少し外れた「藤原家住宅」へ。案内図には17世紀半ばの建築で長野県宝指定とあり昔の風情ある建物を期待して急坂を登って登って着いてみると屋根はブルーシートで覆われていてその上で猫が昼寝中。内部は曇り空の明かりだけではよく見えない。隣の多分家主のおばぁさんが「雨漏りがするからねぇ」と。維持管理は県の宝なら県が何とかしなくては、いくら何でもブルーシートでは…。
イメージは違ってもここまで来たのだからと最初の1枚。それがトップの絵。

藤原家住宅への坂道(苦手・・・)


坂を下りながら見回せば遠くに山も薄っすら見えて雨はまだ降らない




1枚描いたので急坂を降りて行くと宿場らしい宿屋の並ぶところでツアーの何人かがスケッチしておられたので私も。皆さん大きな用紙でとても丁寧に描かれていましたが、私はいつものように小さなスケッチブックにチャチャッとおしまい。




宿屋のおばさんが休憩? 近くの人とお話し中


残りは後15分、うだつの白さが美しい宿屋を大急ぎで






この日の昼食はこの宿場の蕎麦屋さんで、暖かい蕎麦と岩魚の塩焼きが美味しかった。お元気な蕎麦屋のご主人は「84歳になりましたからいつまで続けられるか」と言われるとツアーのお仲間2人が「同い年だわね」と。あらそうだったの・・・と思った私。


昼食後は妻籠宿へ。

このあと(4)まで続きます。



にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村