数年前、花屋さんの店先に赤い実を付けた鉢植えのサクランボがありました。キラキラ光る実が可愛くて衝動買い。自転車に積んで帰りました。このサクランボは一鉢だけでも実を付ける種類です。ところが翌年は花が咲いても実らず、その次の年からはせっかくついた実もほとんどが落果。赤くなるのはほんの少しでした。その少しの実を鳥が狙っていて赤くなれば一瞬でなくなる。たいして実らず花もほんの一時、葉に虫はつくし場所ばかり取るし・・・「もらってくれない?」と声をかけても誰も欲しがらない。とうとう庭の隅っこに押しやっていました。そのせいか中心の幹は枯れてしまいましたが、下の方の枝が育って今年はたくさん花が咲きました。その後は落果も多いながら結構残っているので大げさに鳥よけネットを掛けました。ネットを掛けるときにも触れればバラバラと落果、どうしてこれほど落ちるのか?と今頃になって検索してみました。
「サクランボの実が落ちる」と検索すると「生理落果」とありました。自分の体力に見合った量だけの果実を残すためにそれ以上の実を落とす。そのほかにも「養分不足」でも、と。サクランボは開花して実になる期間が短いため前年の養分が大切であり木の生命存続優先で余計な実は落とすらしい。と言うことは落果するのは放って置いた私のせい。黙っているけれど生きてゆくために木も色々考えているらしいことはわかりました。一目惚れして連れ帰ったのですからもう少し大事にしなくちゃと思います。今年は少し大きな鉢に植え替えて肥料もたっぷりやり元気にして良い嫁入り先を探すことにしましょう。
3月7日
4月20日
4月23日
4月28日
モデル用に枝を切ったり、時々つまんで食べて残りはこんな感じです
今日は真っ赤になって普通のサクランボよりは少々水っぽいものの甘くなりました