八坂の塔
3月末の京都旅行から帰り、4月に入って例年通り春休みの孫ちゃんを預かり、小学校の新学期が始まってホッとしていたら今日はもう9日。桜も花吹雪となっています。
半月余りも過ぎると京都の想い出もずいぶん以前のことだったような気になってしまいました。
見たかった京都の桜、私の中ではずっと昔に見た東山魁夷さんの丸山公園の枝垂れ桜「花明り」の印象が強く一度観たいと思っていました。訪れた日はちょうど満開でしたが、時間が違う。絵の中の桜は東山を背に登った月に照らされた桜です。昼間の明るい光の中でざわざわと人がいて・・・雰囲気が違い過ぎました。時間も方角もちゃんと合わせなくちゃ、です。
花明り
昼間の枝垂れ桜
もう一つの目的鴨川と川沿いの桜は満開には少し早かったけれどいいなぁと思って、見ていただけ。トンビにお握りを取られないよに気を付けながらでしたが、あの風景の中にいられただけで満足でした。
見どころいっぱいの京都、何が見たいのか絞って行かないとウロウロするばかりだと今回つくづく思ったのも収穫の一つです。
下賀茂神社の参道を歩いていて、糺の森の隣にあるマンションを見ました。ずっと以前に我が家にもパンフレットが来ました。その時、ここにマンションを建設してもいいのかと思ったものです。今回ネットで見て見るとかなり反対運動もあったとのこと。世界文化遺産の環境維持と神社の経済とを両立させる方法は無いものかと、これはどこにでもあることだろうに、ただ思うだけなのですが・・・文化財の保護、なんとかできないものでしょうか。
スマホのこと。ほとんど知らない街でも乗車するバス停と下車する駅をスマホに入力すれば時刻表も乗換駅も表示されて、こんなことも出来るんだとスマホ初心者の私は感激しきりでした。バス路線の系統番号も出てくるので向こうから来るバスを見て「17番、あれだっ!」と急いで乗ったら反対方向へ行くバスだった、なんてこともありましたが・・・。バス停の地図を画面表示したはずなのに歩いている間に妙な画面になっていて元に戻らない、困って焦って、近くでずっとおしゃべり中の若者3人に聞くと「ちょっといいですか」と言ってパパッと元の画面に戻して、別の1人は「次の京都駅行きのバスは46分発ですからゆっくり歩いても間に合いますよ」と時間も調べてくれて、ババちゃんは大感激。途中で道を聞いた若い方もとても親切、これも白髪頭のせいかしら等と思いながらテクテク歩いた2日間でした。
往復ともがら空きの新幹線、私には有難いことでしたが、まだ皆さん動いていないのでしょうか。帰っても体調に変化が無いのでオミクロンにもあわなかったようです。
多分大丈夫、でもちょっとは感染を心配しながらの旅でした。
京都に行って鴨川と桜を見たいというだけの節約ひとり旅、なので特には美味しいものも食べず1泊5500円のビジネスホテルと市バスと地下鉄でまわり、唯一新幹線だけがちょっと贅沢、元気でこんな旅をまだまだ続けたいなぁと思っています。
京都の旅 おわり。
遠くに八坂の塔