費用の話と総括です。
散々と楽しい話も書きましたが、時間が経ってくるとインドネシアのジャワ島やスマトラ島には、もう行かなくてもいいと思う様になりました。インドネシアに行くのなら、やはりバリ島しか無いのか、コモド島等も興味は有ります。あとジャングルトレッキングも、最後の日に基地であるブキットラワンのホテルで隣の部屋に泊まっていた小さな子供連れの家族が、1日(日帰り)ジャングルトレッキングに行って、ちゃんとオランウータンを見て来たと言ってました。それならば、絶対に日帰りで十分だと思います。そもそもこのホテル街にも普通の猿は普通にいるし、野生のオランウータンも日帰りで見れるんですから。
ぶっちゃけ、今回は思ったよりもお金がかかり過ぎました。インドネシアの国の物価レベルに会わないくらいのビール価格やホテルの値段、外国人向けの観光入場料の割高さで、心が折れそうにもなりました。それでも多くの国民のレベル(私が知る昔のベトナムより)も断然素晴らしいと思いますし、国には子供達が多くてみんなの笑顔がとても可愛くて、そんな時には嬉しくもなりました。ですが、物価は安いと思って行った国が、意外と高くて想像以上にきつい旅をまだ気持ち的にまだ続けられるのかは、今回考えさせられました。
でも、世界三大仏教寺院の残る1つであるアンコールワットは、折角なので見ておきたいと言う気持ちは残ってもいます。欧州に行けば、贅沢どころか食事も2食にして、自炊でもしながらじゃ無いと旅は出来ないと思いますが、アジアなのに、こんなに節約しないと旅が出来ないとか泣けて来ます。日本の給料がこれまで何十年も上昇しなかった事や、円が安くなり過ぎている事で、昔は円でほとんどの国で何でも買えたのに。今ではインドネシアの都会に住む普通の人でも日本で普通に旅行を出来ると思いました。私達が入ったレストランで昼食に数千円も使うようなお店でもお客さんのほとんどは自国民です。つまり、そこにいたインドネシアの人々は、今回の私達と全く逆の立場で彼らが日本を自由に旅行できるようなイメージです。
外人は来るな!とは思いませんが、昔は東京の屋根なし駐車場の値段がいくらで、その広さがこのくらいで、「その値段なら自分の国では1か月暮らせるよ」とか、憧れの日本の生活をキラキラした目で見ていた東南アジアの国々の人達に、物価の面では追いつかれてしまっている気がします。勿論、ピンキリの生活水準はどこの国にもあると思ますが、少なくとも一般の人達の行く店が日本人の私に「高いなあと思わせるような」そんな値段設定で経営できるのですから。追いつかれてしまった日本に情けなさしか感じません。
今回の総トータル費用です。
家から空港までの交通費とお土産代金は含めていません。
総合計 345,158円
ビザ代金 10,347円(3.0%)
交通費 179,459円(52.0%)
食費 55,082円(16.0%)
観光費 47,449円(13.7%)
宿泊費 46,674円(13.5%)
通品費 3,987円(1.2%)
その他 2,160円(0.6%)
(内ビール代 10,785円)
今回の旅の予算は30万円だったので、軽くオーバーしています。お土産や空港からの交通費も含むと更に嵩みます。今月の生活費予算もオーバーするのかと不安だったのですが、2人で国外脱出していたおかげで、国内での生活費が電気、ガス、水道、食費等ほとんどかかっておらず、今月の生活費のトータルでは黒字で終わりました。
今回の旅の費用配分では、やはり汽車含めて飛行機代金が一番大きいですね。
観光地の入場料なども大きなシェアを含んでいます。食費や宿泊費は思った程、全体の中では出費比率は大きくありませんでした。円が今の為替から20%強くなってコロナ前に戻れば、計算上では総費用が約7万円も減り27万円代になるので、旅の気持ちに余裕も出来ます。次に旅立つとしたら円の為替がもっと強くなってくれないとちょっときついかもしれません。どうなる事やら。。。