京都検定合格めざして!

京都検定受検を口実に、京都のあちこちにいきます。2級は合格しました。v(^^)v

琵琶湖疏水船に乗ってきた(3)

2019年06月07日 22時43分34秒 | 旅行
とうとう最後の第1トンネルへやってきました 
 
なんと長さ2436メートル、当時日本最長のトンネルです 
 
 
     
 
ガイドさんが「入ってから出るまで約10分かかります」
 
ええっ、そんなに?
 
閉所恐怖症の人にとってはちょっときついかも、と、ちらっと思いました 
 
 
さて、このトンネルは、山の両側からだけでなく、山の上から2本の竪坑を掘り、そこからも左右に掘り進むという方法がとられました
 
トンネルの天井の竪坑跡からは、現在も地下水がザーザー降ってきています 
 
船の屋根が透明なので、確かに見えましたよ
 
あっという間ではありましたけど 
 
 

 
水路の壁はこんな具合なのですが
 
 
     
 
ここにこんな風に画面が映し出され
 
 
     
 
疏水工事のわかりやすい説明を見ることができました
 
またガイドさんの解説もおもしろく、10分間はあっという間に過ぎてしまいました 
 
で、とうとう大津の乗下船場に到着
 
 
     
 
ここは桜の名所だそうで、満開時はライトアップされるらしいです
 
 
     
 
もう一艘の船、へいせい号です
 
 
     
 
私たちの乗ってきためいじ号と同じ大きさです
 
で、この2艘の船はすれ違うことはできず、少し時間をあけて同じ方向へ進みます
 
効率は悪いです・・・仕方ないですが・・・
 
 
 
さて、今出てきた第1トンネルの東口です
 
扁額は「気象萬千」(きしょうばんせん(様々に変化する風光はすばらしい))・・・伊藤博文
 
 
     
 
その扁額の上に、この疏水工事を23歳で指揮した田邉朔郎をたたえた刻印があります
 
 
     
 
トンネルにある分厚い扉、これは大洪水にそなえたもので、明治29年の琵琶湖大洪水の経験からつけられました
 
 
     
 
しかし、その後そこまで水位の上がることはなく
 
この扉は取り付けられてから120年以上、一度も閉じられたことがありません 
 
 
 
最後に、大津閘門を見学
 
 
     
 
 
     
 
石とレンガで造られた本格的なもので、水位を変えることにより船を行き来させることができます
 
 
 
だいぶ前から予約して楽しみに待っていた疏水船の旅は、これでおわりです
 
楽しく貴重な体験となりました 
 
とても段取りが良く、ガイドさんの説明も素晴らしく、よく準備されたものだと思いました 
 
 
さて、せっかく大津まで来たのだから、少し足を延ばします 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琵琶湖疏水船に乗ってきた(2)

2019年06月07日 22時42分56秒 | 旅行
琵琶湖疏水第3トンネルを抜けてしばらく行くと、すぐに第2トンネルです
 
 
     
 
長さは124メートルと短いので、出口が大きく見えてます
 
西口が馬蹄形なのが特徴です
 
扁額には、「随山到水源」(山にしたがいて水源にいたる」・・・西郷従道(西郷隆盛の弟)
 
     
     
第2トンネルを抜けると、鮮やかな朱色の橋
 
本圀寺正嫡橋です
 
     
 
 
 
 
さて、船が流れに逆らって進むことによって、かなりの波がたち
 
また水路が狭いので、壁で跳ね返ってすぐに船に戻ってきます
 
 
     
 
 
     
 
それが船にぶつかると危ないので、船は逃げます 
 
つまり、スピードを出さなきゃいけないわけです
 
といういたちごっこのような理由で、この疏水船、上りが35分、下りが50分という所要時間になっています
 
なんでかなあと思っていたのですが、ガイドさんの説明をきいて納得
 
なら、下りだとこんなに風がきつくないんだ・・・
 
 
 
疏水沿いには遊歩道があり、たくさんの人が散策してられます
 
ガイドさんが「天皇陛下のように手を振ってください」なあんていうものだから
 
みんな調子にのって手を振り 
 
歩いてる方々は優しいから手を振ってくれます 
 
 
    
 
これ、4月のブログに書いた「伏見の十石舟」とおんなじやわ 
 
 
さて、船は諸羽トンネルに入ります
 
 
    
 
このトンネルは実は昭和45年に作られたもの
 
じゃあ、元の水路はというと、JRの湖西線(その頃はまだ国鉄やね)を通すために、埋め立てられたそうです
 
今から48年前か・・・新しいですね
 
まあ、これを新しいと思う私が古い人間だということかな 
 
 
 
諸羽トンネルを出ると、琵琶湖疏水に架けられた最初の橋である藤尾橋があります
 
当時から残るレンガと、石造りの橋台が見られます
 
 
    
 
また、逆に新しいものもあります
 
緊急遮断ゲートです
 
 
    
 
阪神淡路大震災の経験から、大地震による堤防決壊時に水流を自動停止するために設置されました
 
備えあればうれいなし ですね 
 
さて、最後に、最長の第1トンネルが近づいてきました
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琵琶湖疏水船に乗ってきた(1)

2019年06月07日 22時42分02秒 | 旅行
前回のブログの最後に、「6月には、珍しいところに行く予定です」と書きましたが・・・
 
琵琶湖疏水船に乗ってきました 
 
去年から始まった、春と秋だけの観光船です 
 
琵琶湖疏水は、ごくごく簡単にまとめると琵琶湖と京都を結ぶ水路で、明治23年に完成しました
 
発電、水道、船運に大活躍でしたが
 
交通機関の発達により、昭和20年代に最後の運搬船が通ってから、船運に使われることはありませんでした
 
しかし、この度、70年ぶりに観光船が通るようになったのです 
 
おとーさんと私の二人分のチケット、2月中旬にネットで予約したのですが、
 
その時点で6月末まで土日はほぼ満席
 
何とか2枚取れてラッキーでした 
 
 
私たちが乗ったのは蹴上から大津へ上るコースです
 
乗船場で説明のビデオをみせていただき
 
ガイドさんと一緒に、いよいよ疏水に向かいます
 
疏水の脇に、旧御所水道ポンプ室があります
 
防火用水を御所へ送るためのものです
 
 
     
 
明治天皇が見にこられるということで、立派に作られたのですが、竣工が明治45年
つまり間に合わなかったという・・・・
 
向こうに見えてるのが明治45年に完成した第2疏水
 
 
     
 
ず~っと地下を流れ、地上に顔をだすのはここだけだそうです
 
これが私たちの乗る疏水船「めいじ号」
 
 
     
 
お客が12人と船長、ガイドさんの計14人乗りです
 
船に乗るときは、傾かないように左右一人ずつかわりばんこに乗っていきます
 
船が動き出すと、かなりのスピードで、風がビュンビュン当たります 
 
「ずっと扇風機の風が当たっている感じです」と事前にガイドさんに言われてましたが
これは予想以上
 
予約したときに「トンネルの中は気温が低いので、防寒対策を」との注意書きがあったので、カーディガンを着てきましたが
 
おとーさんのようにウインドブレーカーの方が良かったな
 
お客さんの中には半袖の方もいて、だいぶ寒かったんじゃないかな
 
 
 
 
さて、動き出して初めに入るのが、蹴上・山科間の第3トンネル、850メートルです

 
疏水が作られたころの土木技術では、まっすぐのトンネルしかできなかったそうで、
 
そのため、トンネルに入るときに必ず出口が見えるのです 
 
   
 
     
    
なんとなく安心感がありますよね  
 
 
各トンネルの両側には、扁額があります
 
第3トンネルの西口には「美哉山河」(美しきかな山河)・・・三条実美
 
 
 
トンネル内部はこんな感じ
 
 
     
 
 左側の壁にロープが続いているのが見えるでしょうか?
 
これは、上りの船が水流に逆らって進むために、船頭さんがたぐっていったものだそうです
 
なるほど 
 
ちなみに、トンネルじゃないところでは、疏水の土手からロープで引っ張ったそう
 
 
     
第3トンネルをぬけると、日本最古の鉄筋コンクリート橋があります
 
     
     
 
小さな橋だけど、そういわれるとありがたく貴重なものに見えてきます 
 
疏水はまだまだ続きます
    
   
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする