大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

絶望からの生還

2022年08月29日 19時01分00秒 | 日記

庭のサボンソウ・小豆の花・みずひき

金曜の夕方、隣町の温泉に行く。 
露天風呂に4-5人の人が一列に並んで目の前の森を眺めている。 
割り込んでいく隙間は無さそうだ、と内湯から外を見ていた。 
木のてっぺんで白鷺が一羽ゆったりと休んでいる。  
あ、いつものあの白鷺だ。。。そおっと見守る気分で見ていると、突然飛び立ち姿が見えなくなった。 
それと同時に露天風呂の4-5人が一斉に立ち上がって湯の中を2-3歩進み同じ方向を向いて指をさした。マスゲームを見ているようだ。 
(なんだ、あの人たちもずっと白鷺を見ていたのか。。。)自分だけが気づいていると思っていたら。。。 
そのあと、誰も居なくなった露天風呂でしばらく待っていたが白鷺は戻って来ず。 
服を着て休憩所に向かうと目の前に変わった服を着た人が歩いている。スカートの膝から下に何かがぶら下がっている。 
外のテラスに出て風に吹かれていると、さっきの変わった服の人が喫煙コーナーから出て来て、前を通り過ぎた。(あ、あのひとだ・・) 
さらにその後、その変わった服のひとがソフトクリームとジュースを両手に持って二人連れで前を通り過ぎようとした。(またあのひとだ・・) 
どんな人だあ?と顔を上げたら横顔がMだった。「Mちゃん!」「あ、ひわさん!」「お友達と一緒?」「違う。娘!!」 
白鷺がいた話をしたら、露天風呂のマスゲームメンバーの中の二人だった。ゲラゲラ笑う。 
「大きなかぶで山羊の乳飲みました」 小学生だった娘さんがもう26歳。住んでいる福島から昨日墓参りに帰ってきたのだそうだ。 
「それにしても、いつものMらしくない変わった服だね」 「昨日○○で1000円で買った。気分転換に」 そうなんだ、、、 
終始下45度目線で歩いていたら変な服にこんなサプライズをもらった。愉快過ぎる。 


毎日使っているナマケモノが木にぶら下がっているタオルに穴が開いた。それでも毎日使っていた。いよいよ雑巾行きか、、残念無念。 
はさみを入れる前にふと思い立ち、ピンクの糸でその穴を編んで埋めた。(あら、いい)思わず穴の開いていない場所にも同じ糸で刺繍した。 
絶望からの生還。つくづくこんな些細ないちいちの出来事にも人生が深く宿っていることを実感する。 

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