大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

春の森の世界

2023年03月19日 19時42分05秒 | 日記

日曜の午後、雪がまだ残る畑の奥の水源地を目指し蛇行して流れる川沿いを散策する。

早朝なら雪も固くて歩きやすかったろうに、、昼頃に思い立って出かけたので緩んだ雪にズボズボと足を取られながら3-4時間も遊んだ。

クロも川の中をジャブジャブ走ったり左右の山の中に上って降りて楽しすぎて嬉しすぎて、ヘトヘト。

鹿が山から下り、川を渡り、畑の中を歩き回った足跡が雪の中にくっきりと残っている。

日だまりのフキノトウはゲラゲラ笑って、福寿草もふふふと笑って、オオイヌノフグリまで小さな青い花を存分に日射しに向けていた。

ぼくらはみんな生きている

午後の森の中は静かで 小さな川の水の音と 自分が歩く音 時折鳥の声がするだけ・・・・

こんな場面で必ず思い浮かぶのは〈宮澤賢治の注文の多い料理店 序文〉の世界 

以下〈注文の多い料理店 序 〉

わたくしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった風をたべ、

桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、

いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。

 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。

これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野原や鉄道線路やらで、

虹や月明かりからもらってきたのです。

ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、

十一月の山の風の中に、ふるえながら立ったりしますと、

もうどうしてもこんな気がしてしかたがないのいです。

ほんとうにもう どうしてもこんなことがあるようでしかたがないということを、

わたくしはそのとおり書いたまでです。

 ですから、これらのなかには、あなたのためになることもあるでしょうし、

ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。

なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、

そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。

けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、

おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、

どんなにねがうかわかりません。

大正十二年十二月二十日      宮澤賢治

じぶんのこころの中心にほんの少しこの世界をもっていれば

空腹も、寒さも、、そのほかの面倒なことも

あんまり大したことでは無いような気になるのがふしぎです。

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カレイのすき焼き風

2023年03月10日 16時32分08秒 | 食卓

魚好きの夫は、ちょっと出かけた先でもスーパーの鮮魚コーナーを物色し、毎日何かしらの魚を買ってくる。

おとといは大きな真カレイだった。(また今日も魚か・・・)と思うが「どうやって食べたいの?」と聞けば「煮る」と言う。

以前は魚を煮て、他に何かしらを用意していた、

あるとき、その鍋に野菜やキノコや蒟蒻や豆腐等一緒に煮てしまえば一品で済む・・・ひひひひ、とひらめいた。

今回はカレイの周りにごぼう・大根・人参・しいたけ・豆腐をひたひたの水に塩をパラパラと降り蓋をして

強火で3-5分(煮立って蓋がボコボコ喋り始めたら開けて覗いてみる)

カレイも8割がた煮えて人参や大根がしんなりしていたら火を弱め、青菜(春菊と小松菜があった)を真ん中にどさっと載せて蓋をして醤油を香り付けにたらたら落し一息置いて出来上がりーーーーーー!!!! あとはビール(夫は日本酒)

食べ終わったら煮汁にお湯を足し残りご飯入れて雑炊にしても良いし、そうめんでも良いし、、楽っく楽♪♪

 

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各々のしごと

2023年03月07日 19時29分20秒 | 日記

朝、夫が結構な音量で中島みゆきを聴いている。

(ま、朝からラフマニノフよりいいか・・・)と黙っている。

延々と昼過ぎまで中島みゆきが部屋に充満。

「とおちゃん、きょうはなかじまみゆきなのかい?」と思わず確認する。

野口種苗のカタログ見ながら(そうだ)とばかりにただうなずいた。

種のカタログ眺めてたらビバルディの春じゃないの?と思ったが、

今日はみゆきの波が夫の身体と心を整えてくれているのだ・・・・そうかいそうかい、、、、

妻は最近見付けたハードカバーの「ムーミンとトーベ・ヤンソン」の本をパラパラめくりささやかな幸せに浸る。

ムーミンの物語はきちんと読んだことが無いのに、あのムーミン谷のメンバーのひとりひとりが思っていることや

考えていることを この本の中の絵を眺めながら想像し空想し作者の心の中に旅をする。

一番好きなのはミイ。キリリとした眉にツリ目のミイが大好き。

若いときにはワガママに見えたり意地悪に感じていたのに、勇気をくれるミイに年々魅せられる。

 

各々の心と身体は各々で整える それがいちばん大事なしごと

 

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生野菜と米粉のクレープ

2023年03月07日 13時17分49秒 | 食卓

  

最近は冬でも朝から生野菜が食べたくなる。

キャベツ、玉ねぎ、大根、今出回っている生ワカメを合わせて、、仕入れ先の高知ではもうトマト、きゅうり、パプリカ等が採れ始め、、それらが食べたいと身体がつぶやく。

冬に朝から生野菜バクバクなら身体冷えるでしょ、って頭では思うが身体は欲する。

昔から極陽体質な夫が冬でも生野菜を食べたいと言うのでブルブルとしながら生野菜刻んでいたが、、、

いつの間にか自分の身体も変化してきた。

さすがに冬は生野菜だけなら寒いので、薩摩芋、南瓜、人参、ごぼう等の根菜を蒸し焼きにしたものを一緒に食べる。

それらと一緒に卵をその朝の欲求で目玉、スクランブル、オムレツ、、などと変化させる。

小女子や、しらすがあるときはそれを散らす。松のみや、クルミのナッツ類もばらばらっと混ぜる。

今日は米粉をシャバシャバに溶いて少しオイルを引いたフライパンでクレープ(というか、薄く焼いたもの)に

したので、それにサラダをまいて食べた。 朝は挽き立ての珈琲の一杯が心と身体を幸せにしてくれる。

♡味付けは食卓に置いた 塩・醤油・酢・オリーブオイル・梅干しの果肉などで自分の身体に聴いて各々食す♡

♡米粉シャバシャバってことは粉の2-3倍(いつも適当)の水。

薄くひいたオイルが熱くなったフライパンにジャーっと入れてフライパンをくるりと回すとすでに熱で固まる。

その時固まらずに動いている液はボールに戻す。って感じでやると極薄カリっとなる。強めの火であっという間に焼ける。サッサカ焼ける。

しっとりもっちりが食べたければ水の量で調整。

もしフライパンにくっついて剥がれない時は淵からオイルをたら~~~っと垂らし火を少し弱めてじっくり待つと勝手に剥がれてくる。オイルが多すぎるとべたつくので注意。

万が一全然剥がれなくて、団子になってアーアってなってもがっかりしないのが朝一日の始まりで大事なポイント♡

団子はそのまま食べても良いし小さくしてスープ(味噌汁でも)にすれば旨し。全て受け入れる。😊😊

 

 

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