晴耕雨読

長いサラリーマン生活を終え、悠々自適の生活を楽しんでいる60代
と言ってスタートしたがもう古希を迎えた

実家の取り壊し 始まる

2010-11-25 | 我が家の出来事
土蔵の鞘(囲い)が崩落したため、やっと重い腰を上げて取り壊しを決意した。
昨日から地元の建設委会社で工事を開始した。
とてもその場で見る気にはならないので、電話で様子を聞くことにしている。
北国の季節はもう寒い、工事は大変だろうが2週間で終わるという。

今度帰るときは家はなく更地になっているはずだ。
これ以上のさみしさはないが、他に方法はなかった。
近隣も高齢化社会となっていて、老人の姿ばかり。
空き家も目立ち、このような空き地も増えつつある。

北国の冬は厳しい、今頃から太陽を見る時間は少なくなる。
海岸に出れば日本海と空は同じ灰色になって区別ができない。
これから長い冬が始まる故郷、この生活から逃げるように私たちは出てきたのかもしれない。
しかし隣人いわく、「春になって雪が解けた時のあの喜びは何にも代えがたい」と。

もう故郷を離れて50年近くになる。
更地になった土地は何をするわけではないが、私の代で人手に渡すことだけはしたくない。
子供たちも独立し、私たち老夫婦が帰るにしてもあの寒さに耐えられないだろう。
この土地をどのように活用するかは次の世代に考えてもらうことにしている。