退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#408: 精神病と犯罪

2014-12-03 23:09:33 | アメリカ便り
今日の題はちょっと難しいですが、アメリカでは今までにもよく問題になっていることです。

今日、1992年に内縁の妻の両親を射殺した精神病(精神分裂症)の男性の処刑が、直前で延期となりました。
この男性の、犯罪を起こした時の精神状態をもっとよく調べる必要があるからとのことです。
アメリカの第8改正法案で、病気により自覚なしに行った犯罪で死刑となることはないそうです。
つまり、精神錯乱で人を何十人も殺しても、精神鑑定によって、その人が精神病であるということが証明されれば、その人は死刑にならないのです。
つまり、病気を憎んで人を憎まないとでもなるのでしょうか。

こういったシチュエーションは、私の大好きなテレビドラマ“law and order”でもしばしば起こります。
私がジャッジだったら、精神病有り無しにかかわらず、残虐性、殺人の数によって判定をします。

精神病の認定をするのが難しい。
どの程度の精神病だったらこの第8改正法案で守られるべきかどうかなんて、どうやって決めるのかまるっきり定かではないように思われる。
いくら精神鑑定の専門家が判定するったって、犯罪者が知能で専門家を上回っていたら、“ふり”をすることだってできるだろうし。

例えばです。
末期がんの患者が痛みのため我を忘れて、何人もの介護人を殺した場合はどうなるのでしょう。
これも病気による痛みが錯乱状態を生み出したのです。
ドラッグ中毒者が中毒症状のため、周りにいる歩行者を次々にナイフで刺した場合はどうなるのでしょう。
中毒症状は病気ですよね。
こういった場合は死刑にならないんでしょう?

殺された人達、その家族はたまったもんではないですね。

今のアメリカ社会、子供の精神病が問題になっています。
実に約20%の子供(どの年齢においても)が明らかな精神病をかかえているそうです。

この先、改正法の改正法が出てくるかもしれませんね。

話は変わります。
7月にニューヨークで起きたは白人警官による黒人の殺害、白人警官が無罪となりました。
殺害当時の状況が、テレビで何回も放映されましたが、これは白人警官の過剰防衛があからさまでした。
どうしてこれが無罪となったかは私にはわかりません。
精神病の犯罪もそうですが、アメリカのジャステス(もちろん政治もそうですが)って“誰か”に都合が良い様にできていると思います。
ニューヨークの黒人の場合は、道端で違法に煙草を売っていたという些細なことで、5人ぐらいの白人警官に取り押さえられ、首を絞められたために死んだそうです。
ファーガソンの黒人は、コンビニに押し入り、さらにパトカーの中にいた警官を何度もぶん殴ったことによるもので、ま~、ワイルドウエストでは撃たれてもしょうがないでしょう。

世界各地で人種問題による殺戮が起きています。
教育しかないでしょうね、人種問題をなくすのは。

ハブグレジュンタのマミー