退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#772: 私のトランプ観

2016-11-29 22:17:27 | アメリカ便り
毎日毎日アメリカのテレビではトランプが登場しない日はありません。
当たり前の話ですが。
以前よりはテレビで見る限り“それ相応の顔”となってきた感じがします。
といっても“white supremacist (なんてったって白人が1番)”的発言は続いていますが。
この人って一般市民的に物事を考えているとつくづく思います。
ま~それがよいと言うことで大統領に選ばれたのでしょうが。
一般市民の考えで国を運営してはいけないと思います。
だからプロの政治家が必要なのです。
今の日本の政治家を見ていると(特に民主党)、一般市民がたくさんいます。
だから民主党、いや失礼民進党は地に落ちてきたのです。

トランプですが、“貿易不平等を正しメキシコとの国境に塀を建てる”と言う主張には変わりがないみたいですが。
そこで私のこの2点に対する意見です。
1.メキシコに経費を出させて国境に塀を立てる。
 トランプさん、知らないんですか?
 不法移民のメキシコ人は国境越えトンネルを作っているんですよ。
 だからアメリカ政府が、時々“トンネル爆破作戦”を強行しているのです。
 トランプはトンネルにはどのような対策をとるのでしょうか。

2.不公平な貿易、諸外国に取られた製造業をアメリカに取り戻す。
 私は、この件に関しては悪いのはアメリカのコーポレーション(企業、会社)だと思います。
 安い労働賃金のほうが利益が大きいでしょう。
 だからトランプが中国やメキシコを単純に非難するのがわかりません。
 中国やメキシコに製造業を持って行ったのはアメリカの企業の意向です。

 関税は複雑なのでわかりません。

 私が大統領だったら、、、、
アメリカの白人の割合は現在全体の60%、黒人は13%、ヒスパニックは16%、アジア人は6%。
 さらに今は北アフリカ、中近東などからの移民が2.5%いるそうです。
 と、このようにアメリカは多人種から成り立っています。
 トランプはまずこのことを認めなければならないでしょう。
 そして自分の先祖も移民だったことを。
 トランプが重視しているモスレム系メキシコ系の移民を廃止したとしても、移民をまるっきり廃止することはできないです。
 そして白人の数はますます少なくなっていくと思います。
 だから大切なことは移民を排他的に扱わず包括的に扱いアメリカに貢献させればよいのです。
 市民権を与え、税金を払わせるのです。

 先ほどのテレビではメキシコでアメリカの企業で働くメキシコ人にインタービューをしていましたが、アメリカの企業が来たおかげで、収入が安定し、子供に教育させることもできるし、生活も安定してきたと言っていました。
ひょっとすると、こうやってメキシコからの不法移民がなくなっていくかもしれないですね。
しかしながら、この人の収入は1日(1時間ではないです)に12ドルなのです。
だからアメリカで60インチテレビが15万円以下で買えるのです。
もし自給10ドルから15ドルのアメリカでこんなもの作ったら消費者がいくら払わなければならないか想像がつくでしょう。
中国、メキシコ等の低賃金の国から企業を持ち帰って、一番困るのはアメリカ市民と思います。


今日も長くなりました。
もうやめときます。

ハブグレジュンタのマミー