退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#901:せこい

2017-08-27 20:51:35 | アメリカ便り
昨今私の睡眠障害は最悪となりました。
どんな睡眠薬も効かない。
常に頭の中で何かを考えている。
といっても真剣に考えているわけではなく、次から次へと考え事が走馬灯のように頭の中を駆け回っている。
1から数えて10まで数えることができない。
途中で考えが飛んじゃうのです。

そこで、娘に言うと、“抗不安剤を出してもらったら”と言う。
不安事はないし、退職の身、ストレスもない、いつも楽しいのだけど、もうやけくそなので試してみることにした。
35年来の私と一緒に年をとってきた主治医に電話をし“抗不安剤を出して”と頼むと、“いいよ”といってすぐ処方箋を薬局に送ってくれた。
この先生私の睡眠障害は良く知っているので。

2日間飲んだけど、寝れる感じがしない。
娘に言うと、“2週間ぐらい飲み続けないとだめだよ”、とのこと。
わかりました。
即決即行型の私には2週間も待つことはつらいですが、しょうがない。
しばらく飲み続けます。

今日は“せこい”についてです。

先日、娘から電話がかかってきました。
というか娘からは毎日2回は電話がかかってきますが。
“クリスティーにレストランの商品券40ドル分を買ったけどどう思う?”
クリスティーとは娘が地方の病院ローテーションのとき、モルモットにえさをやりに毎日来てくれた子です。
同じアパートに住んでいて、同じ学年の子です。
“40ドルね~、なんか半端でない?”と私。
“やっぱりそう思う”と娘。
いくら“お返し”という風習がないアメリカでも、どうせやるのだったらもうちょっと“切れの良い”数にしたほうがよい。

そうです、アメリカでは日本みたいにやったりとったりする習慣がない。
やったらやりっぱなし、見返りは絶対期待してはいけないのです。

40ドルと50ドルの差、たかが10ドルですが、その10ドルの差にはその人間の人格が見えるのです。

だから私は娘に言いました。
たかが10ドルであなたの人格を台無しにしたい?
娘、次の日にまたレストランに行って50ドルの商品券を買ったそうです。

たぶん40ドルと50ドルの違いなんて、鈍感、お返しの風習のないアメリカ人にはわからないと確信しますが、私も娘(半分)も日本人。
気高き日本人、せこくなってはいけません。

同じようなことをうちわや歌舞伎券で大臣職を失った政治家やら、その他タクシー代、飲食代をごまかした政治家にもいってやりたいですね。
せこいまねはするな。