退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1297:ひらめきと先読み

2019-10-11 10:48:47 | アメリカ便り

吉野先生、おめでとうございます。

“ひらめき”と“先読み”の大切さ‼️、先生はおっしゃっておられました。

長年、研究機関で働いていた私は、その事を十分に理解しています。

サイエンス分野は激競争社会。

ほぼ全ての分野であらゆる研究が進められている現在、吉野先生のおっしゃった“ひらめきと先読み”能力は成功する研究者、研究機関にとっては命。

私が83年に入社したM 社にはそれがあった。

M社の面接で私は、“あれま〜、先読みどころか次元が違う“と思いました。

“ひらめき”はこの会社自体が考えた考えついたものではなく、様々な研究機関からのアイディアを一つにまとめてターゲットとしたものですが。

こう言ったやり方は当時もごく一般的で、最近はますますさかんなってきました。

私が最も驚いたのは、その”long term vision“つまり“先読み”です。

会社に利益をもたらすまでに、これから15年も20年かかるであろう研究にこれだけの研究費用をかけるなんて。

その後研究自体は成功し、様々な会社で開発された遺伝子組み換え食物(GMO)は世界のあちらこちらで育てられるようになりました。

しかしながら“GMO”と言っただけで、風評被害に遭い日本、ヨーロッパでは批判ばかりが目立ちます。

このことに関しては私のブログでも幾度となく紹介しました。

5年ほど前にノーベル賞受賞者を含んだ100人の科学者が、GMOに対する批判やら、風評被害に対し残念さを表しました。

人口が100億人となるのが間近となった地球人口、どうやって養うのでしょうか?

有機栽培じゃやっていけませんよ。

GMOに対する批判は主に、毎日食べる食物獲得に苦労しない国の人たちから巻き上がっている。

つまり、食べ物が豊富にある国の人たちが発する、贅沢な批判と感じる。

日本は世界一の農作物純輸入国となっています。

ということは、戦争なんか起きたら食糧危機が真っ先に起きる可能性がある。

つまり、75年前に太平洋戦争が起きた時と同様(オイルの代わりに食料となるけど)な理由で、戦争が起きる可能性も出てくる。

“遺伝子組換え大豆は使用されていません”と表示が付いた納豆を見るたびに、国民の“知らなことの罪”を感じています。

ハブグレジュンタノマミー