クリ拾いの時期がやってきました。
震災が起こって以来、政治家が不適切な表現ばかりをしてひんしゅくを買っています。天罰とか放射能がうつるとか、死の町とか・・色々である。石原都知事も天罰と表現し、後で慌てていたが、それは善意に解釈して日本人への警告と捉えることも出来きます。
それでは今回の震災は日本人に何を警告しているのでしょうか?それはもはや震災以来、日本人自身が盛んにあちらこちらで使っている「絆」という文字にヒントがあります。つまりみんな自分が生きることに一生懸命で、隣人との絆を失っているからです。当然ながら人は奪い合うことにより幸せになるのでなく、愛し助け合うことに真の幸せがあると言うことであります。それに気づけということを警告しているのです。
警告は今回の震災ばかりではありません。震災の死亡者も毎年の自殺者数にははるかに及びません。この膨大な毎年の自殺数の多さも日本人に対する警告です。早く何とかしなくてはなりません。自殺者は氷山の一角です。この下に未遂者が10倍、その下にうつ病がさらに10倍います。自殺者以外は皆精神的にハッピーというわけではないのです。一刻も早く日本人同士の「絆」の回復が望まれます。
昨年本を出しましたが、友人にこの本に書いた「絆」の重要性を説きました。震災後久しぶりにこの友人に会いましたが、いきなり「先生の言っていたとおりだったね!」「何がですか?」と問うと。「先生の本で言っていた絆が今盛んに使われてきているでしょ」とのことでした。日本人の絆が回復したら、自殺も地震もなくなるかも知れませんんね!?
参考までにその本に書いた端書き紹介します。
うつ病を真に治すのは休養や薬物療法ではない。それは失われた感情の回復と人間の絆の健全なる復活であり、心の病とは人間の「絆の病」なのだ。日本にうつ病が多く、元気のない企業が多いのは、働く人の多くがこの絆の病に陥っているからだ。多くの職業人生に携わる産業医学と精神医学のスペシャリストによる絆の病の処方箋。