
午前中心療内科の診療が終わって昼の弁当の時間となりました。患者さんの心を探る作業で敏感になっている私は、弁当のふたを開けたとたんに作っている人の心が分かりました。「消費税が上がって、内容を落とした弁当でも出したら、次から他の弁当屋に変えられ明日からは断られかねない。今日はきばって内容の良い弁当を出さなければ!!」という心理で、この一句が浮かびました。380円いや390円の弁当にしてはとんかつが三枚に赤魚の塩焼きがメインディッシュで焼きビーフンその他の料理が沢山並んでいます。作者の思いが伝わります。





おりしもクリニックの周りの野山は桜さくらです。
とうとう消費税が開始になりました。皆戦々恐々としています。人によっては運命の分かれ目になると言っても過言ではないかもしれません。政府の予測では4~6月の消費の落ち込みは4.1%と言っていますが私は8.9~9.1%くらいは行くのではないかと思います。病院も仕入物資が上がっても保険点数には消費税はつけられませんので、病院の実質医療収入は1.3%の減収となります。弁当屋も大損です。患者さんも70歳からは1割が2割負担になります。1割が2割になるのは10%増えるのではなく、100%アップということで老人には痛い。結局通院は止めて死ぬ時に病院に行きますということになりかねません。三方一両損なんてまさか政治家いわないでしょうね!?

敷島の大和心を人問わばほのかに匂う山桜花
あまりにも見事なので、帰りに山桜の咲いているところで車を止めて写真を撮りました。この本居宣長の歌では「ほのかに匂う」ではなく「朝日に匂う山桜花」ですが、あえてほのかに匂うにしました。最近の政治家は少し強引になってきたように思います。消費税というのは格差社会を広げるだけです。行け行けドンドンではなく、周りを見ながらゆっくり歩かなければ真の桜の良さは分かりません。