統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

高機能発達障害の職場での対応方法

2018-06-24 12:45:22 | 毎日メンタルヘルス(今日の一言)

ハードディスクを掃除していたら昔のフィルが出てきました、自分ながら良く出来ているなと思いましたので、アップしました。

注:あくまでも医療用や産業医用ですので、一般人の人格や性格に言及したものでは有りませんので、他人に対して決め付けのなきようご注意ください。

 

 

高機能発達障害の職場での対応方法

 

1.サーチライト的思考

 説明:発達障害の人は一つの事に焦点を当てた思考をします。ですからその他の思考が出来ないことが多くあります。まるで光の強いサーチライトのように対象を絞って考えます。ですから、その他の部分がかえって益々暗くなって見えにくくなります。すなわち考えられなくなってしまいます。

 対策:全体思考思考をすること。全体照明では明かりはあまり強くすることが出来ませんが、周りの状況の変化くらいは見てとることが出来ます。この全体照明のように、できるだけ思考を集中せずに全体思考をすることが大切です。自分考えだけに集中せず、職場や家庭の人達の全体の様子をうかがう努力が大切です。周囲の人もそうアドバイスすることが必要です。

2.高感度防犯カメラ

 説明:発達障害の人は思考のスピードが速く、しかも槍のような集中力と観察力を持っています。それはまるで、高感度防犯カメラが犯人を見つけたら、その方向にカメラが自動的に動き、しかもズームアップまでしてしまうというのに似ています。

 対策:この場合、職場の上司などは「もうそこまでで良い、後は明日で良いです」といったアドバイスが必要になります。いつもやり過ぎていないか、自分もその周りの人もチェックが必要です。

3.過敏性

 説明:発達障害の人はあらゆることに過敏性です。対人関係は勿論、匂いやドアの大きな音であったり光りであったり、あるいは手先の冷たい感覚であったりします。

 対策:仕事をしてもらう時は、なるべく刺激の少ない場所とか静かな所で仕事をさせるのが望ましいです。また不特定多数の対人関係のない仕事が望ましいです。過敏性を取るためローノイズ音楽などををかけておくのも良いでしょう。

4.こだわり

 説明:一般的に対人関係や仕事にこだわりが強いことがあります。集中力が高い反面、一度事を始めるとなかなか止められなかったり、いつまでもそのことが頭に浮かび、気分転換や他の仕事に移れないことが多くあります。そのために予定の仕事が進まず、まわりにも迷惑をかけることがあります。

 対策:毎日の仕事にかける時間をあらかじめ決めておくように指導します。時間割を見ながら仕事を進めて行きます。カレンダーや手帳を常に見るように指導します。終わったことは引きずらずに、後ろに投げて行く感じで処理させます。私は患者さんに「トリモチ(鳥を取るための粘々した樹液)思考はやめなさい」と言っています。今日または明日することを白板に書いていると、次の仕事に移りやすいことがあります。

 5.縦の線と横の線

 説明:垂直方向の思考は得意ですが横のつながりと因果関係や相互関係に理解が難しい傾向があります。周囲の空気が読めず自己の関心事や目先の事に没頭する傾向が強い。

 対策:会社の仕事仲間の相関図とか、あるいは職場の横のつながりを意識した仕事のマニュアルを作るように指導します。自分の仕事のフローチャートのみならず、同僚のフローチャートも少しは理解しておくように指導します。関連図や構造図などを描いておくと便利です。

6.魚群的思考

 説明:発達障害の思考はまるで大きな海の中の魚群のような動きをしています。餌を求めて動き回る魚群のように、あるいは大きな魚に追われて激しく動き回るイワシの魚群のように思考を巡らせます。

 対策:あせらず騒がず、逃げもしない隠れもしない。まるで南の島の色々な所で生息する魚達のように、ゆっくり落ち着いて周囲を見回しながら地に足が着いた思考をすることが大切です。常に思考の速さを抑え思考が局所的に集中しない分散思考思考をすることも大切です。

7.ぶっきらぼうなものの言い方やあるいは単調な話し方

 説明:悪気はないが相手の感情を考えないで、ものをズバリ言う場合が多くあります。あるいは言わなくてはならないことを言わない傾向もあります。周りの人たちの心理にあまり関心がなく雰囲気調整が出来ません。単調な話し方をする場合もあります

 対策:物の言い方について早めに注意する方が良い場合があります(ダメよ~ダメ、ダメといった感じではっきりと)声の大小、抑揚で発言をまろやかにするようアドバイスします。ある面リハビリ的な所があるので、懇切丁寧に対人接触方法を忍耐を持って繰り返し指導することが望ましいと考えられます。

8.易激怒性と自閉

 説明:高学歴の人はプライドが高い人がいるので、過剰防衛になりがちで、指導を批判と捉えがちです。怒りが出やすく相手が上司の場合は、怒りが抑圧され適応障害やうつ状態に陥ることもあります。あるいは逆パワハラで上司が恐れることがあります。

 対策:上司が発達障害の部下に指導するときは感情的にならず、叱りではなく指導であることをあらかじめ十分に話しておきます。作業中は気分転換や身体を動かすことを勧めて下さい。発達障害の人が上司の場合は、上司の得意な集中力で今まで出来きたような仕事は、部下も同じくらいできると考え、要求水準が高くなります。したがって仕事において過度な要求はせず、適度なところで作業量などを調整するか、場合によっては内容的に妥協し、部下に向いた仕事を探し、両者間に怒りが暴発したりあるいは内向しないように注意することが必要です。

              

                                                                                            鞍手クリニック     熊井三治

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奇跡の本(食べて治すうつ)3回読んだら治る本

2018-06-24 04:39:07 | 毎日メンタルヘルス(今日の一言)

ある患者さんを見たとき受診をもそれほどされていないのに気がつきました。沢山の薬があったので「薬はどうしていましたか」と聞くと「飲んでいません」と信じられない言葉が返ってきました。

 沢山の薬を急激に止めれば安定した症状が確実に悪くなります。私が「どうして治ったのですか」と聞くと「先生の本を読んでなおりました」という返事でした。以前にも患者さんにそう言われた事がよくあったので、どこを読んで治ったのですかと聞くと「食事の所です」と言われました。

 おそらくそれが下記本で、その第一章「食事で治すうつ」だったと思います。勿論他の部分の精神療法的な個所も良く読まれたに違いありませんが、食事や生活習慣を正すことがあらゆる病気回復の重要因子であることに間違いはありません。

そういった意味で、この本は私が産業医時代に書いた本で、ビジネスパーソン向きの本で自分でも良く出来た本と思っています。あまり売れませんでしたが・・・

 ある企業に勤める職員が毎月数回パニック発作を起こし救急車を呼んでいたのが、1回この本を読んだだけで救急車を呼ぶことが無くなったと風の便りで聞きました。あと難しい高校生の患者さんが急に良くなったので、「どうして治ったのかな?」聞くと,いきなり「先生の本を3回読みました」という話もありました。

 自分でも患者さん用の読書療法の良い本と思っていますが、普通はここまでは行きません。こんな奇跡の本が3千部も売れていないのは残念ですが、やはり人間心がとことん落ちないと読みこなせない精神的な本もあるのではないかと、自分を納得させています。小学館から出した「怒らないクスリ」という新書も10万部行くかと思いましたが、1万部も売れませんでした。同僚からも「先生の本にしては久しぶり分かり易い本でした」という評価でしたが、あれから5年経ってしまいました。

アンガーコントロールの本としては、これまたこれ以上の本はないと思いますが、まだまだ一般の人には難しかったのかもしれません。この本にも反応性低血糖症という砂糖の病、すなわち食事で起こる病気の話もしています。先の患者さんも“砂糖断ち”を徹底したと言っていました。

このように食事で治る病気は色々ありますが、そういったことを教えるシステムがありません。ガンの処置が終っても次は6か月後にMR,CT,腫瘍マーカーですね。という話で、その間患者さんは「再発していたらどうしようとか、転移していたらどうしようとか不安でいっぱいです」そんな心配していたら、そのストレスで免疫力が落ちてご心配通りになる確率を自ら高めているようなものです。自分でも正しい情報を得て、その貴重な時間に治す努力を少しでもしておこうとは思わないのでしょうか?

 マインドフルネスやサイモントンセラピーやなどガンの心理療法もありますが、そんなものは点数が取れなくて、行う医師は誰もいません。私は時間の余裕のある時はしていますが…このように自分でできるがん治療は無数にあります。

まだ健康温泉アパートの住人がいませんが、一階の料理教室では玄米菜食の料理教室が盛んで、募集前から満員御礼の状態です。料理教室では私も講演しています。ガンは糖尿病と同じ、と以前ブログで言いましたが、ガンの場合は3段階戦法で、まず①発がん物質の流入経路を断ち、②デトックスそれから③免疫力、滋養力を高めるため漢方生薬や食事が大切なのです。ガンになったら恐怖で震えている暇などありません。とっても忙しく有るべきなのです。

 自分で治すガン、ガンと闘う。いずれのガンもあなたが作ったものだから自分で治すのが基本です。それをサポートしてくれるのが西洋医学です。現在若干問題も提起されていますが…

 今回月火金のみオープンという中途半端な焙煎珈琲喫茶を始めましたが、焙煎したての抗酸化物質とアロマをたっぷり摂取してもらうのが狙いです。焙煎珈琲の教育も月1で行います。コーヒーの抗がん効果を出すためには焙煎したての芳香オイルが酸化して活性酸素により過酸化脂質になるのを防ぐためです。過酸化脂質は発ガン物質でもあります。

 

 まだ色々ありますが、長くなりましたのでこれで終わります.

ちなみに先ほどの本の中身拝見が有りますので、興味ある方はご一読くださいませ。

https://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E7%99%82%E5%86%85%E7%A7%91%E7%94%A3%E6%A5%AD%E5%8C%BB%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E8%A7%A3%E4%BD%93%E3%83%BC%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%8B%E3%82%89%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E5%87%A6%E6%96%B9%E7%AE%8B%E3%83%BC-%E7%86%8A%E4%BA%95%E4%B8%89%E6%B2%BB/dp/4904859006#reader_4904859006

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