山桃の実
毎日メンタルヘルス:心療内科・精神科の診療であったり、産業医としての長時間労働面接や不調者面談、ストレスチェック後の面談であったり、ほとんど何かメンタルヘルスの関係の仕事がある。薬物の事以外には勉強することは無く、精神療法の場合は現場が教科書である。毎日が苦しく不幸である相手にアドバイスする時、まず相手の精神に共鳴するため無心になる。そうすると自分の事を考えなくなり少しトランス状態のようになる。そんな時自分でも考えられないような言葉が出てくる。しかも何故か早口になる。患者に語りながら自分も聞いている。それはまさに勉強になるような言葉だ。たとえば今日こんな風に語った。
少し詩的な表現にしました。
未来を不安し、過去を悔やみ、
恐れと怒りに心奪われていれば、
心の苦痛は線香花火のように飛び散り病は癒えることは無い。
しかし、自分の悩みや苦痛は全て時間が解決する。
今の苦しみが永遠に続くことは無い。
自分の悩ます問題が何も解決しない時、
時間の経過に任せるが良い。
時間がたてば状況が変わり自分ではどうにもならなかったこともどうにかなっているものだ。
すべては時間が解決する。
あなたが解決できることはほんのわずかだ。
ヤマモモの実を見ていると時間の経過を感じざるを得ない。一度に実は真赤になるわけではないことが分かる。ヤマモモの実が赤くなるのは時間がたたなければならない。だから山ももの実が赤くなるのはヤマモモが決めるのではなく時間なのです。
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