7月7日生まれのナナが2匹の子供を生みました。小春と勇気が来て丁度1年になりますが、小春が雪というメスを産み、後からやって来たナナと彦左衛門が5月9日にココとナン?を生みました。ナナはトカラ種でやや小さいので、初乳療法にはあまり役に立たないかもしれません。しかしきっと可愛いヤギが生まれるのでないかと思っていました。小春の出産のとき、万一母乳を飲めなかった時のためにヤギの粉ミルクを買っていたのを今回もスタンバイしました。
なかなか乳が飲めませんでしたが、案ずるより生むがやすしで、今回も雪のときと同じく自力で飲むようになりました。10分でしっかりと立ち、さらに10分で乳が飲めました。さすが自然力です。結局粉ミルクは私が飲みました。
数日後は兄弟(姉妹?)のんびりと過ごしています。
外にも出歩くようになりました。早い!
冬に用意していた新ヤギ牧場も草が生えてきて仕上げの段階にはいりました、今また小春が妊娠しているようなので鼠算式に増えて来るかも。ヤギは生まれて5ヶ月で妊娠し5ヵ月後に生むので、一年足らずでお母さんです。
初乳療法普通牛を使いますが、私から言わせればここはヤギは一番、ヤギは最も人間の母乳にその構成成分が似ているからです。乳脂肪や乳糖が細かく消化しやすいので、鳥獣保護区から迷い出てきた赤ちゃんにはヤギのミルクが使われます。初乳はIgAという抗体が多く、IgAは消化管の免疫では重要な働きをします。マウスの実験では、嘔吐下痢症を起こすロタウイルスに感染したマウスでは、初乳をあらかじめ飲ませていると発病が抑えられます。人間においても高齢者に初乳を3ヶ月飲ませておくと免疫が2年若がえるそうです。またラクトフェリンという物質も免疫効果を高めます。IgGは色々な感染症の抗体ですが、初乳を通して子供に与えられる受動免疫です。生ワクチンみたいなものですね。
その他NK細胞の機能を高めたりします。これはサイトカインすなわち免疫を活性化する物質IL-2,IL-4、TGF,INFなどが多く含まれており、IgAやIgGなどの液性免疫の受動免疫以上の力がある免疫増強物質が多いということです。これらにより初乳療法がガン患者さんに有効なの想像に難くは有りません。というのはガン患者さんは抗がん剤や麻薬で腸が相当傷んでいるので、この初乳による腸の活性化は重要です。腸は免疫の80%を司っていますので、ガン患者さんの腸内細菌問題や腸の免疫状態はかなり意識されるべきです。初乳MAFという形で現在健康食品も有りますが、何と言っても実際の初乳を飲ませるのが一番です。がん患者さんに若いお母さんの乳を飲ませることは出来ませんので、ヤギの初乳で勝負です。でもヤギの世話は大変です。実現にはもう2年ほど罹りそうですね。