統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

自給自足

2010-09-25 11:27:06 | 日記
昔、中国から霊芝を買っていたことがあります。サイズは特大を頼んでいたました。しかし箱の中では表面上には大きな霊芝がありましたが、その下は小さな霊芝ばかりでした。箱の底まで確認する輸入業者はいないから、確認用に表面だけ大きいのをおいているのです。中国ではだまされるの方が悪いという理論なので、無農薬という条件でしたが、これも信用できないと思いそれ以来長野県産に切り替えました。値段は倍以上になりましたが、安全のためには仕方がありませんでした。

霊芝は20年前に自分でも人工栽培したことがありますが、とてもお金と手がかかり小規模にはやれず放棄しました。自給自足は出来ないが少なくとも国産国消ということになりました。安いからとか儲かるから、ということだけを考えれば、自然とリスクは高くなるのがどおりです。注意することが必要です。

日本は国土の63~65%が森林面積です。これは何を意味するかというと日本が食糧輸入国になるはずがないということです。山林で大量に落ちる落ち葉、落ち葉には人間の酵素に必要な微量元素が多く含まれています。落ち葉できた腐葉土では虫や、細菌、それに色々なカビにより分解されてできた栄養十分な液肥が日本の河川に流れ込み、魚がたくさん育ちます。微量元素は地中深く存在しますが、大きな広葉樹がそれを深い根で吸収し、それは落ち葉となって、地表に移動し結局魚がそれをプランクトンを介して食べ、美味しい魚がたくさん出来るわけです。九州でも関サバ関アジや長崎の金アジ、大分の城下カレイは有名です。


一方根が浅く微量元素にとどかない野菜も落ち葉のおかげで微量元素を多く含み美味しくなります。微量元素は野菜の抗酸化ビタミンの原料になるのです。有機のキャベツは普通のキャベツの何倍もビタミンが多くなるのはそのためです。微量元素は土中に細菌が多くいないと根が吸収できないのです。いずれにしても森林と海の多い日本が農業大国になれないのはおかしいのです。漁業もそうです。

今回の尖閣諸島の問題も日本人にとっては不愉快な結果で終わりました。
レアアースを輸出を止めるまでやるとはさすがです。そこまでやるならWTO違反です。
国際政治には興味のない私にも戦慄が走りました。なぜならば第二次世界大戦前もアメリカが石油を日本に輸出しなくなり、戦争へとエスカレートしていったからです。結果的に原爆まで落とされ悲惨な結果となりました。資源を止められるということはそれ以来日本人にとってはPTSDになっているのです。レアアースは日本のアキレス腱です。目の前で刃物を出されたのと変わりいません。明らかにやりすぎです。

しかしながら、レアアースとはそれこそ微量元素です。日本の地下にも有ります。農業とバイオテクノロジーで集めれば良いのです。また日本近海の海底を掘ればどこかにあるはずです。食料だけでなく工業資源も地産地消です。日本はバイオや科学技術で何とか自給自足を目指すべきだと思います。日本は薄氷を踏む歩き方をしてはいけません。忍耐と努力と工夫が中国が言う小日本人の意地でしょう。大きさやお金だけが幸福を保証するものではありません。森林と海の国、もう一度その深い意味を考えるべきではないでしょうか。
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