ノースオブザブリッジ物語

新生活が始まる

といって就職したわけでもなく結婚したわけでもなく
貧乏のレベルが上がっただけである

４時に寝てから、朝の６時にカラスの集団の大声で目がさめる
裏の林がカラスの住みからしい
カラスの声をずっと聞いていると一羽一羽の鳴き声に特徴があり
そのうちカラス語を習得できそうである

カーテンを開けカラスの様子を伺う
窓に半透明のシールが貼ってある
なるほどプライバシーに配慮してあるのか
・・・いや違うよく見るとガラスにヒビが入っている
ヒビ隠しのシールだったのか・・・

洗濯機のホースをつなぐ
蛇口が壁からゴボっと抜ける
前の人がこわして出て行ったんとちゃうん？

管理会社に電話する

「蛇口が壁から完全に抜けて宙に浮いてグラグラしてるんですが」

「そういう軽微な破損は入居者の負担となります」

「けけけ軽微って洗濯機がつなげない状態が軽微なんかい！
しかも入居したばっかりなんやけど」

水道屋さんが見にくる

すごく腰が低いが目が笑ってないタイプの人である
このタイプは東南アジアのボッタクリ観光ガイドのタイプである
「ボクタチ、フレンド、タダでアンナイするよ」
と言って最後にすごい金額を請求してくるのだ
かならず余分な工事をしてボッタクるに違いないとみた
（ご本人がこの記事読んでたらすみません）

「あれーこれは壁を全部はがして固定し直しですね」

「えええー、すごい金額かかりますか？」

「見積してまた連絡します。工事屋さんと内装屋さん手配しますから」

いったい何人工事に来るのか
あんたは水道工事屋じゃなかったのか
せせせ請求はどこに来るのか・・・

家賃・管理費の安い物件は管理人不在で清掃やメンテナンスが悪いところが多いようだ
だから安いのだろうけれど・・・

自分が管理人になって毎朝清掃すれば済むことかも