「ねえ、カンペーラ、なんだか僕達の故郷のあたりが真っ暗になっちゃったね」
「僕の名前がだんだん変わっていってるけど、まあいいや
そうだね花巻のあたりが真っ暗だね
僕達が出発してから、停電でもあったのかな」
「ねえ、カンペー、めんどくさいからこれからはカンペーって呼ぶよ
この機関車は蒸気機関車なの?宇宙空間でも動くの?」
「ジョバンニは何も知らないんだな、宇宙には空気が無いんだよ
この機関車は原子力で動いてるんだよ、話の流れから考えて、そうなるだろ
原子力は無限のエネルギーで絶対安全なんだぜ」
「これから僕達はどこに行くの」
「永遠に幸福な星に行くのさ
そこには病気も無くて、無限のエネルギーがあって、夏は涼しくて、冬は暖かい
病人もいないし、ゴキブリもネズミもヘコキムシもノラ猫もノラ犬もいない
食べ物は完全消毒してあるし、すべて抗菌加工してあるから清潔だ
地震も、洪水も、津波も、噴火も、火事も、交通事故も無い」
「なんか天国のようなところだね
でも、そんなに清潔だったら、人間も住めないんじゃないの?
僕なんか、ずっと風呂にも入ってないから、人間が一番不潔な気もするしなあ」
「その通りさ、そこには人間が一人もいない
だから永遠に幸福な星ってわけさ」
「カンペー、君、なんだか、だんだん透明になっていってないかい」
「そうだよ、僕は川で溺れたんだよ、この機関車はギーガーの機関車といって
骸骨のデザインになってるんだよ、天国に一番早く着く特急列車さ」
「いやだ、僕はまだ生きたいんだよ、不幸でも貧乏でも生きていたいんだよ
牛乳を届けるのが僕の役目だったんだ、早く降ろしてくれ」
「僕の名前がだんだん変わっていってるけど、まあいいや
そうだね花巻のあたりが真っ暗だね
僕達が出発してから、停電でもあったのかな」
「ねえ、カンペー、めんどくさいからこれからはカンペーって呼ぶよ
この機関車は蒸気機関車なの?宇宙空間でも動くの?」
「ジョバンニは何も知らないんだな、宇宙には空気が無いんだよ
この機関車は原子力で動いてるんだよ、話の流れから考えて、そうなるだろ
原子力は無限のエネルギーで絶対安全なんだぜ」
「これから僕達はどこに行くの」
「永遠に幸福な星に行くのさ
そこには病気も無くて、無限のエネルギーがあって、夏は涼しくて、冬は暖かい
病人もいないし、ゴキブリもネズミもヘコキムシもノラ猫もノラ犬もいない
食べ物は完全消毒してあるし、すべて抗菌加工してあるから清潔だ
地震も、洪水も、津波も、噴火も、火事も、交通事故も無い」
「なんか天国のようなところだね
でも、そんなに清潔だったら、人間も住めないんじゃないの?
僕なんか、ずっと風呂にも入ってないから、人間が一番不潔な気もするしなあ」
「その通りさ、そこには人間が一人もいない
だから永遠に幸福な星ってわけさ」
「カンペー、君、なんだか、だんだん透明になっていってないかい」
「そうだよ、僕は川で溺れたんだよ、この機関車はギーガーの機関車といって
骸骨のデザインになってるんだよ、天国に一番早く着く特急列車さ」
「いやだ、僕はまだ生きたいんだよ、不幸でも貧乏でも生きていたいんだよ
牛乳を届けるのが僕の役目だったんだ、早く降ろしてくれ」