「七郎ちゃん、大丈夫だったの」
「かあさんこそ、無事で良かったよ」
「富岡製糸工場もかあさんのパソコン工場も山の上だったから助かったんだね
今度の大地震で日本中が海になってしまったね。
そういえば、二郎おじいちゃんと八郎はどうなったんだろうね」
「安心しなさい。二郎おじいちゃんは戦争を生き抜いてきた人ですから、きっと大丈夫ですよ。
二郎おじいちゃんは長崎の原爆を口でくわえて被害を最小限に抑えた人です。
だから口がカッパになってしまった。そういう理由があったのです。
八郎はもともと存在感が希薄な子だから、きっと、無視しても大丈夫ですよ」
はるか西の空を見ると、黒い雲のようなものが、こちらに向かって来るのが見えた。
「かあさん、あれ、何だろう、渡り鳥の群れかな
いや、違う、小さな虫だ、家に居た、キノコバエの家族達だよ」
キノコバエたちは上空で静止した。
一匹一匹が微妙に位置を変え何かの模様を作りだした。
「なんだろう、わ、わかったよ、QRコードだよ。
僕はこの目のおかげでQRコードが読めるんだよ」
「七郎ちゃん、あれは何て書いてあるの」
「UTF-8の文字コードで『Kホに注意』て書いてあるな。
何のことだろうね」
キノコバエたちは力を合わせて口にオリーブの枝をくわえていた。
それは、ハエたちが来た方向にまだ陸地があるという証拠だったのだ。
「そうだ、小豆島行こう」
八田七郎は唐突に思いついた。
「かあさんこそ、無事で良かったよ」
「富岡製糸工場もかあさんのパソコン工場も山の上だったから助かったんだね
今度の大地震で日本中が海になってしまったね。
そういえば、二郎おじいちゃんと八郎はどうなったんだろうね」
「安心しなさい。二郎おじいちゃんは戦争を生き抜いてきた人ですから、きっと大丈夫ですよ。
二郎おじいちゃんは長崎の原爆を口でくわえて被害を最小限に抑えた人です。
だから口がカッパになってしまった。そういう理由があったのです。
八郎はもともと存在感が希薄な子だから、きっと、無視しても大丈夫ですよ」
はるか西の空を見ると、黒い雲のようなものが、こちらに向かって来るのが見えた。
「かあさん、あれ、何だろう、渡り鳥の群れかな
いや、違う、小さな虫だ、家に居た、キノコバエの家族達だよ」
キノコバエたちは上空で静止した。
一匹一匹が微妙に位置を変え何かの模様を作りだした。
「なんだろう、わ、わかったよ、QRコードだよ。
僕はこの目のおかげでQRコードが読めるんだよ」
「七郎ちゃん、あれは何て書いてあるの」
「UTF-8の文字コードで『Kホに注意』て書いてあるな。
何のことだろうね」
キノコバエたちは力を合わせて口にオリーブの枝をくわえていた。
それは、ハエたちが来た方向にまだ陸地があるという証拠だったのだ。
「そうだ、小豆島行こう」
八田七郎は唐突に思いついた。
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