星野村は玉露のお茶摘みの最盛期です。今日は星野村茶業振興対策協議会（すごく長いので略して茶振：ちゃしん）主催の製茶工場激励巡回に同席しました。製茶工場は摘んだ生葉を少しでも早く加工しなければならないので、夜通しで作業を行わなければなりません。そんな作業をされている方々を励まそうと、例年この時期に行われます。清々しい蒸した葉の香りが満ちた作業場の中で、大切なお茶の葉に最高の加工を施すため、皆さんが緊張感の中作業されていました。
さてこの巡回の後、立ち寄ったお茶工場で、面白いものを見せてもらいました。なんと玉露用の茶葉で作った紅茶です！星野村の千々谷（ちじや）にある川崎製茶では以前から和紅茶を作ってあったんですが、今回はそれを玉露の葉を使って作ってあります。
社長の川崎さん→
見た目は深い黒色、ウーロン茶のようにも見えますが、フルーティな香りはやっぱり和紅茶。
で、事務所に帰って実際淹れてみました。せっかくなので玉露用の茶器を準備し、玉露の入れ方で一煎目を味わいます。色は上品な深い山吹色、そして和紅茶独特の清涼感ある香り、味はしっかりと玉露のコクと甘みがあります。温度を上げながら淹れると、玉露らしく四煎目までもしっかりとした味は残っていました。
まだまだ試作中だそうですが、将来ダージリンに匹敵する銘茶が星野から誕生するかも。なんて空想しながら黄金色に輝くしずくを愉しみました。
〔くり〕