細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

鳥かごの詩

2009-03-04 08:17:16 | 読書メモ か行
鳥かごの詩

《内容》
東京は下町に奇妙な新聞販売店があった。住み込みで働くのは、世を拗ねた様な風変わりな面々。配達先もひと癖ある住人ばかり。そこに山形からやってきた受験浪人の康男も住み込んで悪戦苦闘するのだが…。
受験のための絶対条件は個室。ようやく、探し当てた下町の新聞販売店の個室は、「鳥かご」のような段ボール仕切りの部屋だった!
働くことも、生きることも、こんなに真っ直ぐだった。
       (紹介文より)


―――「けどな、(中略)お前さんも気ぃつけなくちゃいけねえ。人は流され出すと、あっという間だ。この大川の水のように、すぐ腐っちまう。この東京、人はさまざまだ」