細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

鬼の跫音

2009-03-11 21:22:26 | 読書メモ ま行
鬼の跫音     著者 道尾 秀介

《内容》
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。
           (紹介文より)


呪眼連鎖

2009-03-11 21:21:53 | 読書メモ か行
呪眼連鎖 著者 桂 修司


《内容》
受刑者の自殺が相次いだ北海道・北見刑務所。自殺を不審に思った遺族から調査依頼を受けた弁護士の伊崎晋介は、独房を視察中に意識を失ってしまう。原因の分らぬまま逃げるように東京に戻った伊崎の右眼には、不思議な影が浮かび上がるようになっていた。鎖で繋がれた死体、サーベルを持った男、眼に映る黒い影…。現代と過去がリンクし、伊崎たちに“呪い”が猛威を振るい始める。事件のカギは、明治維新後の北海道開拓の歴史にあった。第6回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
         (紹介文より)


―――母がこれほどまでに自分の身を案じてくれていたのに、その母に対し、背を向けようとしたことを恥じた。つね日ごろ天下国家を大仰に論じていながら、ただひとり自分の母さえも思いやれない、自分勝手で情けない男だと思う。


―――邪悪と言ったら、言葉がすぎるかもしれません。どうしても善悪の分からない人間、そう言い換えても良いかと思います。