《内容》
愛する磯貝十郎左衛門と浪士たちのため、討ち入りを影から助け、その後、浪士の遺族の赦免、赤穂浅野家再興を目指し、将軍家に近づいた実在の女性。浪士と将軍に愛された女性。 (紹介文より)
―――人はみちたりてこそ、他者にもやさしくなれるものだから
―――理不尽がまかりとおってしまうやりきれなさ、うやむやのままに事が進んでゆくいらただしさ、人のずるさ変わり身のはやさをみせつけられた不甲斐なさ・・・・・。
―――頭でわかっていることと心で納得することには大きなへだたりがある。
―――生きているのはなすべきことがあるからだと、そう、父はいった。だったら自分にも、まだなすべきことがあるにちがいない―――。