細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

何もかも憂鬱な夜に

2009-03-27 19:06:14 | 読書メモ な行
何もかも憂鬱な夜に     著者  中村文則

《内容》
なぜ控訴しない?
―施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井はまだ語られていない何かを隠している―。芥川賞作家が、重大犯罪と死刑制度に真摯に向き合い、生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。
             (紹介文より)



―――自分の判断で物語をくくるのではなく、自分の了見を、物語を使って広げる努力をした方がいい。そうでないと、お前の枠が広がらない


―――「自分以外の人間が考えたことを味わって、自分でも考えろ」あの人は、僕達によくそう言った。「考えることで、人間はどのようにでもなることができる。・・・・世界に何の意味もなかったとしても、人間はその意味を、自分でつくりだすことができる」


―――お前はまだ何も知らない。この世界に、どれだけ素晴らしいものがあるのかを。





うつくしい人

2009-03-27 14:18:04 | 読書メモ な行
うつくしい人   著者 西 加奈子

《内容》
他人の苛立ちに怯え、細心の注意を払いながら重ねていた日々を自らぶちこわしにした百合。会社を辞め、「ただの旅行」で訪れた島のリゾートホテルのバーにいたのは、冴えないがゆえに百合を安心させるバーテンダー坂崎と、暇を持て余す金髪のドイツ人、マティアスだった。美しい瀬戸内海の離島、そこしかないホテルで不思議に近づく三人の距離。地下には、宿泊客が置いていく様々な本が収められた図書室がある。本に挟まっていたという一枚の写真を探すため、ある夜、三人は図書室の本をかたっぱしから開き始める―。会社を逃げ出した女、丁寧な日本語を話す美しい外国人、冴えないバーテンダー。非日常な離島のリゾートホテルで出会った三人を動かす、圧倒的な日常の奇跡。
           (紹介文より)


―――海が信じられないくらい、光っていた。声をあげた後は、ペットボトルを持ったまま、そこに立ち尽くしていた。
     (中略)
海も変わるのだ。こんな立派な海が。では、私が変わることくらい、環境によって自分を見失ってしまうことくらい、起こりうることではないか。


希望ヶ丘の人びと

2009-03-26 21:49:28 | 読書メモ さ行
希望ヶ丘の人びと     著者 重松 清

《内容》
いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死…。70年代初めに開発された街・希望ヶ丘…そこは、2年前にガンで逝った妻のふるさとだった…。亡き妻の思い出のニュータウンに暮らす父子を描く感動長編。
               (紹介文より)


―――究極の「幸せ」っていうのは、「途中で終わらない」ってことなんですよ。ほんとうの親の責任っていうのは「子どもが一人前になるまで生きる」ってことなんですよ。


―――「『もしも』を考えるってことは、いまの現実を否定することだ。俺は嫌だ、そんなのは。どんな現実だろうと、いまここにあるものは、俺は認める・・・・なにがあっても認める・・・・」


エ/ン/ジ/ン

2009-03-26 18:54:14 | 読書メモ な行
エ/ン/ジ/ン     著者 中島 京子

《内容》
身に覚えのない幼稚園の同窓会の招待状を受け取った、葛見隆一。仕事と恋人を失い、長い人生の休暇にさしかかった隆一は、会場でミライと出逢う。ミライは、人嫌いだったという父親の行方を捜していた。手がかりは「厭人」「ゴリ」、二つのあだ名だけ。痕跡を追い始めた隆一の前に、次々と不思議な人物が現れる。記憶の彼方から浮かび上がる、父の消えた70年代。キューブリック、ベトナム戦争、米軍住宅、そして、特撮ヒーロー番組“宇宙猿人ゴリ”―。
           (紹介文より)


―――埋まらない部分はたくさん残っているけれど、誰の過去だって埋まらない穴のようなものはあるはずだ。母親の記憶の中から、やがて自分も消滅するだろうけれど、自分の中に植えられた新しい記憶が、その喪失をいくらかは補うだろうと彼女は言った。


風花病棟

2009-03-26 18:53:05 | 読書メモ は行
風花病棟      著者 帚木 蓬生

《内容》
乳ガンにかかり“病と生きる不安”を知った、泣き虫女医の覚悟―顔を失った妻を愛する男の、限りない献身―三十年間守り続けた診療所を引退せんとする、町医者の寂寞―現役医師にしか書き得ない悩める人間を照らす、たおやかな希望の光。あなたの魂を揺さぶる、人生の物語。帚木蓬生、十年間の集大成。感動と衝撃の傑作小説集。
            (紹介文より)


―――定年直前の恩師が繰り返し教えてくれた言葉が思い出された。「きみたち、何が効くったって、処方薬の中で一番効くのは『希望』だよ」と言ったのだ。


―――面接で話題がなくなったら、本人が一番輝いていた時期のことを聞く。そうすれば、治療は決して悪い方にはいかない―――。


身体も心も弱くなって行く病院。手を差しのべてくれる先生が信頼できるって、なんて素晴らしいんだろう・・・・・・・・・・。

新芽が・・・ちらほら

2009-03-23 17:03:50 | お茶・海苔のこと

新芽がこれくらい伸びてきました。

今年の新茶はちょっと早そうです。(品種はあさつゆ)

  

これは山桜 

 土筆。春ですね~。

これで花粉症がなければ春っていいなぁ・・・・・

と、なるのですが・・。

それより、やったね侍ジャパン

 

 


ソフトクリームと侍ジャパン

2009-03-19 21:13:04 | Weblog
ここ数日良いお天気が続き今日はとても暖かい日でした

久しぶりに先週から売り始めた抹茶ソフトクリームもよく売れたよ

WBCの侍ジャパンもキューバ戦で快勝したしほんと気分の良い一日でしたお祝いで

明日はお彼岸の中日、ご先祖様にお線香をあげ無事でいられることに感謝しましょう

接待

2009-03-17 20:29:29 | Weblog

昨夜は、問屋さんのお誘いで西新宿の《音音》に行きました。
とっても雰囲気のあるいいお店でした。

でもなぁ・・・・
西新宿でビール飲むなら《ライオン》でいいかな。

それよりもどこかに《香菜里屋》(北森鴻)みたいなお店ないですかね。
行ってみたいです。もちろん一人で

本日はセール最終日

2009-03-14 09:58:21 | Weblog
11日からの売り出しも今日が最終日です。

昨夜からの台風のような暴風雨も開店までには治まりました

この三日間はまずまずの成果でした。いよいよ最終日、今日も頑張って にこやかにお客様をお迎えしましょう

いらっしゃいませ☆m( _ _ )m☆