入院は今回が3回目です。
若いころ、地元病院での手術が失敗したので、
名医を頼って静岡で治療を受けました。
すっかり完治したのは名医のおかげ、医師次第で治る病気も悪化することがあります。
専門医からのお墨付きを得た大学病院は安心です。
早期十二指腸腺癌の疑いで治療は避けられない状況に~。
年明けの入院に向けて造影CTや血液検査など、
年末にあわただしく準備が進みました。
それでも、お正月を家でゆっくり過ごせるのは幸せで、
将来への不安もつのるなかとても有難く感じられました。
東京へ半年間勉強に行っている長男は暮れに帰省しましたが、
PCR検査を受けたため山口に戻って3日後に帰宅しました。
二男は年末年始も仕事で忙しくPCRもできず、
正月にみんなが顔を合わすことはできませんでした。
新型コロナに感染すると入院すらできなくなるので、
それぞれに気を使ってくれました。
本年度は町内の役員も引き受けていたので、あとのことは自治会長へお願いしました。
1月10日、病院玄関まで連れと二男が送ってくれました。
コロナ渦で家族にはこの先、退院するまで会えません。
PCR検査を受けて無事入院、第一関門は通過しました。
11日はいよいよ内視鏡による治療の日~。
十二指腸腺腫もしくは早期腺癌に対する、内視鏡的十二指腸粘膜切除術(通称EMR)です。
粘膜下に液体を注射し病変を水に浮かせ、
スネアという針金の輪を用いて切除し傷口をクリップで止めます。
麻酔ではなく鎮静剤が投与されて意識がない状態で、
気づいた時には治療は終わっていました。
切除された病変は詳しい顕微鏡検査を経て、癌が否かは後日判明します。
入院のトピックは次のとおり~。
治療当日から絶食、ベット上で安静にして点滴を受けるが、
なぜか排尿ができなくなり辛いので、尿道からカテーテルを入れてとってもらう。
このあと数日間は尿道の痛みがとれず。
翌日は、レントゲン検査や採血、歩行はトイレのみ許される。
3日目は胃カメラ検査、おも湯による食事スタート。
病棟内は歩くことが可能になるが、
腹痛がないか、黒い便が出てないかがチェックポイント。
4日目に5分粥に変更され、箸が使えることに喜びを感じる。
シャワーも使用できるようになりスッキリ、ただし短時間のみ。
退院前の胃カメラ検査が4日後と決定し気持ちが明るくなる。
5日目に全粥となったが退院までお粥は継続。
6日目以降は心に余裕が生まれると同時に、入院生活が退屈になる。
8日目に胃カメラ検査、特に問題がないので翌日の退院が決定。
9日目、十日間の入院が終わって退院、
連れの迎えで久しぶりに我が家へ帰ってホッとする。
一番苦労したことは排便です。
出血などのリスクがあるためおなかに力を入れることができず、
なかなかうまくいきませんでした。
同室の隣りベットの男性は、放射線治療中か副作用が大変そう~。
吐き気や下痢などと言う言葉が毎日断片的に聞こえてきて、
他人事とは思えず不安がつのりました。
そんな中、病棟渡り廊下から景色を眺めるのが楽しみでした。
ハンディ機で電波を出したい衝動にかられました。(笑)
山に限らず高いところはいいですね~♫
つづく~。
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