浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

西本願寺は拝観料ありません

2023-05-14 20:53:56 | 法話

今日の午前中は、曇り空のお寺、午後からは、本降りの雨でした。それでも、今日は、母の日なので、お墓参りに来られる方が多かったです。最近、健康食品の無料サンプル一か月分を申し込みました。頼んだ理由は、健康に良いというよりも、無料だからです。その後は、何度も、継続の案内電話があり、お断りしました。家族からも、何度も電話があり、困るんだけどと言われてしまいました。私、無料という言葉に弱いのです。スマートフォンのアプリも、ほとんどが無料で使えますが、中には、有料もあります、これも、最初の三か月は無料などとなっており、つい、有料でも、最初は無料だからいいやと、申し込んでしまいます。他にも、世の中に、無料があふれています。相談料無料、見積もり無料。法徳寺も、相談料無料です、でも、相談の後、電話などは致しません、こちらも、大変ですし、皆さんも嫌でしょうから。

先日、京都に親鸞聖人御誕生850年の法要にお参りをしたことは、ブログにも書きましたが、京都の有名な観光神社仏閣は、拝観料が必要です。しかし、西本願寺には、拝観料がなく無料なのです。今回のような特別な法要には、お布施として、お一人5000円お包致しましたが、普段、お参りするのに、拝観料はありません。それには、理由がございます。観光寺院ではなく、阿弥陀如来の救いを聞かせて頂くための寺院だからです。昔は、念仏の道場という言い方をしておりました。ですから、浄土真宗のお寺が、山奥にあることは、あまりなく、街中にあるのが普通です。それは、寺院は、修行の場ではないからです。門信徒さまが、阿弥陀如来の救いを聞かせて頂くための寺院だからです。あの世界最大級の木造建築のお堂は、なぜ、あるのか?あれだけの大きさでないと、お参りの方が、多すぎて、入りきれないのです。今回の法要も何か月にもわたってお勤めするのは、全国からのお参りの方に対応が出来ないからです。西本願寺の前にある、龍谷ミュージアムで、以前、昔の法要の映像が流れているのを観たことがありますが、とんでもない人が京都駅にあふれ、西本願寺にお参りするための臨時列車が出ていました。西本願寺の境内にも人があふれ、お堂に入れないような状態でした。今は、人数調整をして、予約制にして、混乱がないようにされているのですが、あの映像は、本当に、凄い状態でした。なぜ、西本願寺にお参りするのでしょうか?それは、今生で、阿弥陀如来に出会い、救われたことに対して親鸞聖人へお礼をするためです。阿弥陀如来の救いに、出会えていない方にとっては、西本願寺も、京都の有名な観光寺院の一つにしか思えないかもしれませんが、そうではないのです。西本願寺は、二つ大きなお堂が並んでおり、右側が、阿弥陀堂、一般寺院の本堂にあたり、阿弥陀如来がご本尊です。左側が御影堂(ごえいどう)で親鸞聖人のお木造がご本尊です。なぜ、親鸞聖人がご本尊なのか?親鸞聖人は、阿弥陀如来の救いを、私に伝えるために、この世に誕生してくださった方なのです。親鸞聖人がいらっしゃらなければ、私は、阿弥陀如来に出会うことは、絶対に出来なかったことでしょう。私は、親鸞聖人を阿弥陀如来と同じお方であると頂き、お参りさせて頂きます。

阿弥陀如来の救いを、頂くのに、お金は必要ありません。しかし、救いに出会うことは、難しいのです、何度も生死を繰り返し、それでも、出会うことは難しいと親鸞聖人はお示し下さいます。阿弥陀如来は、南無阿弥陀仏という言葉となった仏様です、既に、私に届いているのですが、私は、前世まで、拒絶してきたのです。前世でも、阿弥陀如来は、私に届いていたのですが、教えを聴こうとしてこなかったのです。しかし、この世では、お寺に生まれるという、ご縁を頂きました。しかも、数多くある寺院の中で、浄土真宗の寺院に生まれるという、これ以上の阿弥陀如来に出会うチャンスはありません。阿弥陀如来のお導き、親鸞聖人のおかげです。もしかしたら、また、迷いの世界をさまようところでした。


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