Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

こんな夫婦の例があります

2006年02月18日 | 生活
バレンタインデーの記事でいろいろなコメントをいただきました。
それに関してもう少し話を拡大してみようかなって思ってある御夫婦の例を引いてみたいと思います。
もしかしたらこのブログで話したことがあるかもしれないのですが、もし重複していたらごめんなさい。

友人が、「私の友達の息子さんが日本女性と結婚して日本に住んでいるけれど、なんだか問題があるみたいなので相談に乗ってくれませんか」

その友人御夫婦がうちにいらっしゃいました。りっぱな老夫婦です。

『わたしたちの息子はお菓子作りとして日本に行き、働いています。日本人女性と恋に落ちて結婚しました。本当に仲のいい夫婦でしたが、子供がなかなか出来ませんでした。
7年後にやっと子供が出来、その喜びはいかなるものか、わたしたちも日本まで行き孫の顔を見ました。
ところが、子供が出来てから、彼女が全くだんな様のことを考えなくなりました。夫婦生活もなく、彼のことが目にも入ってないようなのです。こうなった以上離婚せざるを得ないのだが、孫の顔をもう見ることが出来ないと思うと身を切るようにつらいのです。
日本人女性の事を教えてほしい。そして出来たらなんらかの解決方法を見つけたいのです。』
という赤裸々な本当に苦しい御相談でした。

このようなことを全くの赤の他人の私に打ち明け、相談を求めるというのはよほどのことなのだと思いました。

私はこのように答えたのですが、

『日本人女性は子供が出来たらまず子供が第一となります。御主人は仕事がありますから、子供の教育はおのずと、奥様の仕事となるのが常識となっています。ですからそのために夢中になってしまい、ご主人のことはおろそかになってしまうことが多いかもしれません。でも子供が成長していくうちにまた目が御主人の方に向いていくのではないでしょうか』

納得したようなしないような感じでした。

その後、やはりどうしても気持ちの折り合いが付かず、離婚したということを聞きました。

今、若者の間で日本ブームが起こっていて、日本に関心のある人がものすごく増えています。そしてその人たちの間でも、日本女性は子供が出来ると御主人のことをかまわなくなる、ということが言われているようです。

でも最近は男性もかなり子供の教育に積極的に関与していますから、変わってきているようです。
私の日本の友人は奥様思いの方々が多くて感心すること、しきりです。

ここに例として出したフランス人の彼はやはりフランス人としての夫婦のあり方を考えていたので理解が出来なかったと思います。もし彼女がフランスに住んでいたら、大分違ったものになったのではないでしょうか。