Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

お掃除のおばさん

2006年02月24日 | 生活
うちではお掃除のおばさんに週一回、2時間来てもらっています。
共稼ぎですので、子供が出来てから、お掃除のおばさんが我が家には欠かせない人となっていす。いまの人は4人目ですが、もう10年くらい来てくれています。

ちょっと力があまり、乱暴になることが気になるときもありますが、よく仕事はするし、気も付くし、献身的なので、頼りにしているんです。

夏の間、1ヶ月くらい留守するときに、おばさんに時々来てもらって風通ししてもらっています。そのときのおばさんの活躍ぶりです。

●冷蔵庫を空にしていくのを忘れたとき、中にあるものをおばさんが出してくれて、私たちが戻ってくる直前に同じ物を買って入れておいてくれた。

●庭に黒イチゴの実がなっているので,とって食べてくれるように言ったら、ジャムにして10瓶ほど台所においておいてくれた。

●豪雨が来たとき、家を見回ってくれて、地下に水が入ったので、部屋に使っている、床に敷いてあった水に浸ったモケット(25㎡)を持ち上げ外に出し干してくれた!

このおばさんはご主人と7,8年前から別居しています。一時期ごたごたがあって、とてもつらい思いをしていました。子供は3人います。一番下が17歳で、もう働いています。

「今日は寒いですね。」「悪い天気が続きますね」などと言う時、「Il faut faire avec」(どうしようもないですね、この環境の中でやっていくしかないです)(---これはこの場合の意訳です)という返事。この言葉は実にあっけらかんとしていて、限られた所で自分の出来ることをして生きていくしかない、という、彼女の人生観であると思います。
彼女は一週間目いっぱいいろいろな家の掃除をしていますが、頼りにされ、信用され、とても充実した生活を営んでいるように見えます。

「身の丈を知る」ことに関連しているのではないかと、ここに彼女のことを書いてみました。