ラ・コート・サンタンドレはベルリオーズの生まれた町である。
ここでは毎年8月末にフェスティヴァル・ベルリオーズを開催している。
小さな町だが、このフェスティヴァルに非常に力を注いでいる。
数々のオーケストラを迎えるが、控え室には果物、お菓子、コーヒー、
紅茶、水などがふんだんに用意されていて、なくなるといつの間にか
補充されている。
そのようなことをする人たちは、ボランティアである。
ここの聴衆は大変に音楽好きであり、拍手も非常に暖かいのが演奏者にとって
うれしい。みなニコニコとして拍手をしてくれる。
昨日はここでの演奏会。
指揮はミシェル・プラソン。元キャピタル・ドゥ・トゥールーズの
音楽監督であった人だ。今はあちこちで振って活躍している。
フランスものが大変にすばらしい。
昨日のコンサートの前に、一時間の舞台練習が予定されていた。
プラソンはこのときにベルリオーズの「幻想交響曲」を練習したかった。
ところが、練習時間の18時半に、「ムシュー・プラソンは大分遅れて
きますので15分練習時間が延びます」とのこと。
プラソン氏と、コンチェルトを演奏する、ヴァイオリニストを
車でつれてくることになっていたが、運転手が「ラ・コート・サンタンドレ」
と、「サンタンドレ・ラ・コート」という町と間違えて連れて行ったそうだ。
プラソンはえらくお怒りで、猛獣のように指揮をなさった。
[写真はベルリオーズの生家]
ここでは毎年8月末にフェスティヴァル・ベルリオーズを開催している。
小さな町だが、このフェスティヴァルに非常に力を注いでいる。
数々のオーケストラを迎えるが、控え室には果物、お菓子、コーヒー、
紅茶、水などがふんだんに用意されていて、なくなるといつの間にか
補充されている。
そのようなことをする人たちは、ボランティアである。
ここの聴衆は大変に音楽好きであり、拍手も非常に暖かいのが演奏者にとって
うれしい。みなニコニコとして拍手をしてくれる。
昨日はここでの演奏会。
指揮はミシェル・プラソン。元キャピタル・ドゥ・トゥールーズの
音楽監督であった人だ。今はあちこちで振って活躍している。
フランスものが大変にすばらしい。
昨日のコンサートの前に、一時間の舞台練習が予定されていた。
プラソンはこのときにベルリオーズの「幻想交響曲」を練習したかった。
ところが、練習時間の18時半に、「ムシュー・プラソンは大分遅れて
きますので15分練習時間が延びます」とのこと。
プラソン氏と、コンチェルトを演奏する、ヴァイオリニストを
車でつれてくることになっていたが、運転手が「ラ・コート・サンタンドレ」
と、「サンタンドレ・ラ・コート」という町と間違えて連れて行ったそうだ。
プラソンはえらくお怒りで、猛獣のように指揮をなさった。
[写真はベルリオーズの生家]
結構時間にはうるさい人なのでしょうか?フランスって感覚としては、日本人みたいにかりかりせずに、ゆったりとしているのかなって思っていたのですが。
へえ、紛らわしいですね。
でも様子を伺っていると、聴き手の層の厚さを感じます。
日本における層の薄さを実感していますので、
演奏家の皆さんにとっては、ヨーロッパは
いい環境なんでしょうね。
実は、この日演奏した「幻想交響曲」は私たちが
熟知している曲のせいか練習時間が極度に少なく、
一回ずつ弾いたきりなのです。
プラソン氏はいろいろ彼のやりたい事を練習する
時間がなく、本番前の舞台練習でそれを補い
たかったのです。
それはとてもよくわかりますので、やっぱり運転手
の軽率さが問題ですね。
15分練習時間を延ばしたのは、その分オーケストラ
の方で団員に超過料金を支払わねばなりませんし。
日本人も優れた聴衆と思いますけれど。
町によってずいぶん聞き方が違うのが
面白いですね。
何も知らない聴衆、なんとなく気分的に乗る聴衆、
心から楽しんで演奏を聞く聴衆など、さまざまです。
ラ・コート・サンタンドレの聴衆は心から
楽しんでいました。