二鶴工芸です。
今日は久しぶりに仕事のお話
今回は切箔(きりはく)と言って箔をサイコロ状に切ったものです。
箔を切るには基本的には竹を使います。
(なかにはカッターを使う方もおられます)
なぜなら前のブログにも記載しましたが、静電気がおきないからです。
箔を扱う道具類は竹製のものがほとんどです。
切る竹は しの竹 という種類の竹を使います。
カッターか短刀で竹の繊維にそってスパンと引き裂く感じで刃を通します。
その繰り返しで刀の刃のようにしていきます。
箔を切る台は鹿革を使います。
画像の台には点々がうってありますが、これは1分の目盛になります。
箔を置いて刀を左右(上下)に動かして切ります。
まずは一定方向に切っていき、そして90度角度をかえて、また繰り返し切っていきます。
この時は呼吸に気を付けないと息を吹いてしまいますと箔が飛び散ってしまいます。
画像の箔は銀箔を金色に着色した着色金箔を使用していますが、本金箔を使う場合は箔を重ねて高温のアイロンで押さえつけて圧着させて厚みをつけたものを使います。
下の鶴のバックの加工は大小の切箔を散りばめています。