二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

切廻し

2018年05月31日 | 日記

二鶴工芸です。
切廻し(きりまわし)という箔です。
通常箔というのは四角にカットされたものを使いますが、これは四角にカットされた後かき集めた切り端になります。
使い方は砂子にしたりします。
通常の箔をつぶして砂子にするよりは、切廻しを使う方がコスト的にも経済的なので使っています。

画像の切り廻しは真空蒸着の箔で、はじめから切廻し状のものです。
こういう切廻しの箔は同業者さんはよく海苔の瓶のような入れ物に入れて保管されています。
うちでは保管をするのに場所をとるので、ほとんど瓶には入れていません。
紙の袋に入れて吊ってあります。


本革製道中財布が仕上がりましたが・・・

2018年05月30日 | 日記

二鶴工芸です。
本革製道中財布が仕上がりました。
が!!ちょっとタイムラグがありまして、早々にお嫁に行きましたm(__)m
次が仕上がり次第、早めにアップします!!^_^;
またまたお待たせしますが、よろしくお願い致しますm(__)m
濃い茶色のシュリンク加工の革とオリジナルの墨銀色で疋田紋様を摺箔加工したグレーの帯地の組み合わせ。
緒締めは蜻蛉玉を使用しています。




桔梗

2018年05月28日 | 日記

二鶴工芸です。
夏帯(絽)に金彩のみで桔梗を加工。
金と銀の2色の貼り分け。
こういう加工の場合は下絵をどうするか!?になります。
青花で描く、糸目で残しておく、下絵を裏から写す、水胡粉で描く、白生地の段階で先に金線で下絵を描く、他色々方法はあります。
今回は先に染めてあり、濃い地色ですので青花で描くのと下絵を写すのは無理です。
ということで、今回は水胡粉(水で溶いた胡粉)でした。
水胡粉なので手などで擦ると下絵が消えていきます。
消えないように工程を済ませないといけないので気を使います。
確実なのは糸目を描くのと、濃い地色の場合は先に金線で描く方法ですが、コストの面もあるのでどうするかは!?得意先の判断になります。
職人としてはどんな形になろうが、依頼されれば仕上げていくだけです。


螺鈿加工のガラス皿の納品

2018年05月21日 | 日記

二鶴工芸です。
先日のオーダーのガラス皿を納品したついでに私の螺鈿加工のガラス皿も納品しました。
過日に記載した生地を仕立てたものです。
いつ見てもガラスと金箔との相性は良いな~と感じます。
京都清水にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

京都清水茶碗坂 Arts安木:http://arts-yasuki.com/



クロコ型押し革の道中財布

2018年05月19日 | 日記

二鶴工芸です。
今回は少し雰囲気を変えた本革製の道中財布を制作しました。
クロコ(ワニ)型押しの本牛革を使ってみました。
リアルクロコではありませんので!!

クロコにしたら、何となく高級感が出たような^_^;
生地は金糸使いの帯地でオリジナルのカモフラ(迷彩)を加工したものを使っています。
緒締めは1個のみ在庫であった蜻蛉玉を使っています。
嬉しいことに、この商品も嫁ぎ先が決まりました。
アップ早々申し訳ありません。
お客様の問い合わせと仕上がってきたタイミングが合い、こういう展開になりました。
月に2本程しか制作できないので、在庫が無い場合はしばらくお待ちいただくことになります。
申し訳ありませんが、ご了承くださいませm(__)m
次が仕上がり次第、アップします。
クロコはまた制作予定です。(柄はおそらく違うものにします)








ネームが良い感じになった!!

2018年05月18日 | 日記

二鶴工芸です。
私物で使っているショルダーバッグのネームタグが良い感じになってきた!!
約8年選手。
バッグはいたって丈夫で、まだまだ使える。
なんせ、ミルスペックのコーデュラなんで強度は抜群。
底の角は擦れる場所なので多少はやられているが、全然大丈夫。
正直、私の寿命よりも長く持ちそうなくらい(>_<)
このネームタグはもう使っていないので、参考の画像を添付します。
スタンプを作ってテープに押してるだけなんですが、経年で良い味になってきます。

このバッグも同じくらいの時期に制作したもので、これもミルスペックのブランケットをリメイクしたものでした。
以前は金彩加工をしない趣味的なバッグも制作していたこともありましたね~
もうやらないですけど^_^;






タイプの違うもの

2018年05月17日 | 日記

二鶴工芸です。
少しタイプの違うものを加工してみました。
最近よく使うカモフラ。
仕上がれば、こんな感じになりました。
15cmのガラス皿です。
京都紅谷神宮堂さんに納品済です。

京都紅谷神宮堂:https://www.benitani.co.jp/