瀝瀝(れきれき)散歩道

人の働き方をサポートする株式会社キャリア・ストラテジー代表、𠮷本惠子のブログです。

こども食堂と自衛官

2018-07-28 11:52:13 | 株式会社キャリア・ストラテジー


我が家のそばに「くろもんカフェ」というちょっと変わったカフェがあります。
古民家カフェに分類されるのかもしれませんが、
アパートっぽい2階建ての家、端っこの階段を靴を脱いで登っていくと、
冷房なしの畳敷きの部屋に色々な家具があって、そこがカフェ、ということになります。
昼はカフェ(ランチが美味しい)夜はフランス家庭料理を出すのですが、、、

https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13104961/




ここが月に数回「北品川くろもんカフェこども食堂」になる、というのを知ったのは、最近のことです。



「今晩のご飯はボク1人なんだ」
「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」

これをこどもの「孤食」というそうですが、、、
そんなとき、こどもが1人でも入れるのが「こども食堂」です。
栄養満点の温かいごはんをつくって待っているのは、
近所のおじちゃん、おばちゃん、お姉さん、お兄さんたち。
こどもは無料あるいは100円〜500円ぐらいで、楽しくご飯が食べられるのです。

(お近くのこども食堂を調べたい時は
http://kodomoshokudou-network.com )


以前、私が所属していた大学で「こどもの貧困」についてのシンポジウムが開かれました。
驚くべきことに日本ではこども7人に1人が「貧困」状態にあるそうです。

だいたい親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかない、そんな家庭のこどもたちを
「貧困状態にある」と考えます。
(もう少し詳しくという人は日本財団のホームページをみてください)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty/

こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、
将来も貧困から抜け出せない傾向があることが明らかになりつつあります。

東京のある区では、ボランティアの塾を開設して、そこで、時々こどもたちにご飯も食べてもらっているそうです。
お腹がすくと、勉強に集中できない、だから成績が悪くなる、、そんな状態を解決するために
塾+食事を提供するようになっている、と聞きました。

そのシンポジウムで企業から食品を提供してもらい、こども食堂に供給しているボランティア団体のリーダーに会いました。
私が「自衛隊のクラスで教えている」というと、
「え、そうなんですか。実は月に1、2回、自衛隊の人が二人、物資の仕分けのボランティアをしてくれるんです。
フォークリフトを使って、テキパキと物の仕分けをしてくれて、笑って帰っていきます。本当にありがたいです」
そうおっしゃっていました。

このお話を自衛隊のクラスでしました。

すると、授業が終わった時に一人の准曹がやってきて、
「先生、私は地元のこども食堂を手伝っています。
本当に食べられないこどもがいるんです。
今日のお話はこども食堂のことをみんなに伝えてくれてうれしかったです」
と、真面目に、真剣な顔をして話しかけてくれました。

この方は調理師の免許を持っている方でした。

自分のスキルをもって、ボランティアで社会貢献している人がいます。
すごいですね。
どちらの話にもちょっとほろっと来てしまいました!

コメント (2)
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