瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

世界の片隅で〜十条

2019-12-01 17:58:10 | 特別職国家公務員


埼京線の十条は面白い街です。
大学がいくつか、そして自衛隊の補給統制本部もあります。

十条駅を挟んで、いくつかのエスニックレストランがあります。
インド料理、中華料理、イタリア料理は日本中、どこの街にも見つけることができますが、
十条駅の南側、昭和の雰囲気をしっかりと残すお惣菜市場みたいな十条銀座側にパレスチナレストラン、
北側にはクルド人オーナーが経営するクルド家庭料理のお店があります。
駅前、ドトールとタピオカのお店に挟まれた小さなビルの3Fにあり、駅から1分もかからない場所ですが、
よ〜く見ていないと通り過ぎてしまいます。

今回はこのクルド家庭料理を出すレストラン「メソポタミア」を訪れました。



埼玉県の川口市にはクルド難民がたくさん住んでいる、というのは知っていましたが、クルド人と会って話すのは初めてでした。
オーナーは東京外国語大学の非常勤講師のワッカス・チョーラクさんです。
国を持たない世界最大の少数民族クルド人、およそ4500万人。
彼らは私たちにも馴染みの深いチグリス・ユーフラテス、メソポタミア文化圏のクルディスタン(トルコ、イラク、シリア、イランにまたがる山岳地帯)に住んでいます。
紛争の地ですね。
ワッカスさんのお兄さんは、日本で難民申請をされていましたが、昨年、突然、入管局に不法滞在で収容されてしまいました。
強制送還されてしまえば命を奪われる危険があるそうです。



クルド料理はトルコ料理とよく似ています。
野菜を使ったトマト味の料理、キャベツのサラダ、など、健康的な料理を出してくれます。



チョーラクさんは難民の歴史や生活について色々話してくださり、十条にいて、遠い世界のクルディスタンのことを知ることができます。
未知の世界ですね、、、。

最後に飲んだ、クルドコーヒー。
コーヒーと思って飲むと微妙な味です。
コーヒー豆とピスタチオ、カルダモン等の香辛料が入っています。
でも、異国の味です。

一度、ぜひクルド料理を味わってみてください。


<お知らせ>
ワッカス・チョーラクさんのお話を聞く会
「クルド難民の歴史と現在」
日程:2020年1月25日(土曜日)午後1時から3時
場所:新宿日本語学校1号館
会費:1500円
懇親会:クルド料理のメソポタミアにて午後5時より
主催:一般社団法人外国人労働者生活指導員養成協会
共催:株式会社キャリア・ストラテジー
お問い合わせ:https://careersg-oneonone.jp









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