文武廟
翌朝は早く起きて、ホテルのプールで妹と30分くらい泳いだ。室内プールなので15メートルの長さもあっただろうか?他には女性が一人ゆっくりと泳いでいた。
その後、下のレストランでバイキングの朝食を取った。中華、洋食と品数も多く、昨夜のレストランと比べると静かでサービスも良く雲泥の差であった。
9階のMさんたちと会うと、その中の一人が「ネコさ~ん、私達壊れちゃった。ミニバーのお酒を全部飲んじゃったのよ~」と、上機嫌で話し、エスカルゴの形のスカートをひらひらさせて料理を取りに行った。
その後、タクシーで文武廟という道教寺院に行った。学問の神様と関羽が祀られているという。渦巻きの線香と赤い色がやたら目に付き、異国情緒たがだよっていた。
その日は最悪で、行く場所行く場所、よく言えばレトロ、骨董品、悪く言えば、盗品、
中古品の置いてある通りばかり案内され、食堂では冷淡に扱れ、三隣亡ではないか知らんと思う。
まず、ハリウッドロードに行った。店の奥には昔のお金持ちが使っていただろう黒檀に螺鈿細工のある高そうな家具があった。仏像や陶器などがウインドウから見えた。その一角の店で妹はルチルクオーツのリングを買った。その後、キャットストリートに行き、数人が古銭を買っていた。そしてこの日唯一まともな中国茶の店に行き、めいめいが試飲してお茶を買った。私は土産にローズの花茶を数個買った。
それからが観光客は足を踏み入れないような海産物干物が山済みしている問屋街の石段を上がり食堂に行ったが、案内人の態度が悪いのか、注文しても「ない!ない!」と拒否され、やっと決まったと思えば、ポイポイと箸を投げられた。
全く客扱いされず、食べても余り箸も進まなかった。
その後、地下鉄で大陸側に行き、ネイザンロードをぶらぶらした後、タクシーでヒスイ市場に行った。大きな屋根の建物の中に数百軒の小店が屋台のように並び、何もかも無造作に置いてあった。が、これも半分怪しげな物が多いと思われ、場所や品物のエネルギーをすぐ察知されるノワタリさんとkさんはもううんざりと言う顔をされてすぐ外にでていた。それでもMさんと私はヒスイのネコを買った。すると店のおねえさんは小さなネコを一つづつつけてくれた。後でこのネコが大変だったのだが...
その近くの地元の人しか行かないような店でフレンチトーストとコーラを注文したが、グラスと氷はいらない ストローだけ頂戴と言う失礼な注文の仕方だった為、店のおばさんはとても無愛想で、不機嫌だった。でも私はなつかしい昭和30年代の近所のかき氷屋さんの店に来たような気がした。(前年にサーズなんかあったからかしら)
その後、男人街、女人街に行った。通りの真ん中まで衣類や小物などがすごい量商品の山の露天が並んでいたが、外国人の観光客などはいない。はぐれないように用心して固まって歩いた。出口近くの店で、風水盤を目にした。使い方をMさんに尋ねると、「何か問う時に蓋を開けて、針が動いたら、その件は止めたほうがいいんだよ。」と言って、空けた途端、針は揺れていた。「じゃあ、買うのはよすわ。」と言ってその場を去った。
「今度こそはもっとまともな店で食事をしたい。」と案内してくれる女性にみんなが言って、連れて行ってもらったのはお豆腐のデザートが美味しくて、香港スターも来ると言う店だった。そこは広東料理の店で広く、たくさんの客はいてがやがやとうるさかった。お豆腐のデザートは大きな木桶ででてきたが、もう一つ大味で、どれもいまいちだった。
そして、スターフェリーに乗って、ホテルに帰った。確かに香港島の夜景はきれいでした。妹に「なんでこんな所ばかり行くのだろう」と言うと、彼女は「普通行けれないから、それなりに面白いよ。」と平然と言った。
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