失われていく過程においては、物が無くなっていきます。

市場。

「お菓子の安い店」の社長には会えず。

でかけようとしていた従業員（従業員は、この人だけです。）が立ち止まり、「社長は、今日、入院。」と言われます。

「腸が悪い。」

「それと、この店は、今月末で閉まるから。」

「（従業員さんは）どうされるんですか？」

「失業ですよ。」

病気で療養なのか…。でも、病欠でなく、店まで閉めるというのは…。

従業員さんはでかける途中だったので、私から話題を打ち切りました。

「まあ、今月中に、また来ることもあるでしょうから。」

店の中の冷蔵庫はカラに近く…。少しずつですが、在庫を少なくしているようです。

失われていく過程においては、物が無くなっていきます。

思いだしましたが…。

昔、私が定宿にしていた旅館でも…。

閉館するまで、少しずつ、物が持ち出され、処分されていきました。

最後は、従業員さんがいなくなりました。

始まりには終わりがある。

それがわかっていても、寂しさは残るものですね。

もうそろそろ市場とはお別れ。

今日は市場に行きます。お菓子が安いので、まとめて買っているんですよ。

ただ…。この「お菓子の安い店」も、今月末で閉店です。

社長から直接に聞いたわけではないんですけど、案内状がレジの所に置いてありました。

理由は聞いていませんが…。案内状には「一身上の都合」と…。

５年近くの付き合いでしたが…。残念であります。（ただし、社会保険労務士としての仕事はしていません。）


市場での仕事は、実は、数年前に終了しています。

いわゆる「定年延長の助成金」を２件ほどやらせていただきました。

市場に行ったとき、昼食を食べている食堂は残っていますが…。

この食堂も「後継ぎ」を探している状態です。

弁当屋が勝手に入って弁当を売る。店は減る。売上は下がる。自分たちも歳を取る…。

「いい人がいれば…。」

しかし、後継ぎ探しは難航中です。


私も、もうそろそろ市場とはお別れ…ということでしょうか。

知り合いの店が、減っていきます…。