めざせ百名画

旅行も山もどうもご無沙汰なので、現実的な映画鑑賞をテーマにしてみました(いい加減)

マイバス!

2016-07-28 05:35:02 | 日記
7/27(水)

一応オフィス街なので、近くに弁当屋の類は幾らでもあります。

しかし、脇目も振らずまっすぐ「まいばすけっと」へ。

トップバリューのカップうどんとおにぎりを一つが定番です。

お値段は、ジャパネットもびっくりの…122円!

タイの屋台並みか?

寂しいお財布に心強いです(元気付けられる)

夜は表参道から青学を左に見ながら歩きます。

宮益坂の松屋へ。

…やっぱりあるじゃん?胡椒!





池袋・中国人・出し忘れ疑惑が膨らんでいきます。

卵を付けちゃったので、380+60=440円。

ちょっと贅沢しすぎか?

検討の余地がありますね。

封切りすぐ(7/23~)だったので、売り切れまで心配してましたが





全然大丈夫でした。





151 ラサへの歩き方

中国映画ですが、未だ国内では映写許可が出ないそうで、海外で盛り上ってます。

別に政治的主張がある訳でもないので、過剰反応(何でもダメ)で残念です。

チベット自治区の東の端の村の老人が、あるとき呟きます…

俺の弟は早く亡くなってしまったが、生きてるうちにラサへ行く事が出来なかった。

俺は行きたいな~…

それを聞いた甥(同居)が決意します。

よし、来年ラサへ行こう!と家族に宣言します。

うん、良いんじゃない?とささやかな同意が広がっていきます。

小さな村なので、話はすぐに広まり、外で会う度に「ラサへ行くんだって?」と話しかけられます。

人によっては、その後に「一緒に行って良いかい?」

うんうんしているうちに、11人構成になりました(笑)

行こう!ったって、飛行機や鉄道があるわけではありません。

メッカ巡礼の映画を思い出してください。

あれはパリから車で向かってましたね?(帰りは多分飛行機)

老人が語ってましたが、苦労が大きいほど功徳があるのはどこの宗教でも同じのようです。

基本歩きです。

というか「五体投地」です。

テントやら鍋やらを荷車に積んで、それをトラクターで引いてます。

言いだしっぺの老人はマ二車をクルクルまわして歩いてますが、その他のオッサン、若者、オバサン、5歳くらいの女の子まで、

尺取虫のように五体投地!

歩道なんかなく、車道を這ってますが、すぐ隣を大型トラックがガンガン走ってて危ないです。

夕方になると、道の脇にテントを建てて、火を熾して夕食を作り、お祈りした後雑魚寝zzz

これが延々と続くのです。

夫婦+ロバの巡礼者に追い抜かれますが、その人が1日10kmだね?と言ってましたので、それより遅いペースです。

気が遠くなります…

妊婦が含まれてまして、途中で産気づきます。

テントで産むのか?と思ったらさすがにそれは無く(笑)トラクターで町の病院へ運んでます。

無事安産のあと、暫くは荷車に乗ってましたが、そのうちに赤ん坊だけを荷車に乗せて、母親は這いはじめました。

それでも赤ん坊が「腹減った~!」と泣くと荷車に戻って授乳してますが。

車に追突されて、トラクターが壊れてしまいます(修理不可能)

さて、どうするか?

男たちで引っ張る事にします。(女達は五体投地)

しばらく行って、女たちが休憩!となったら、男たちは荷車をそこに置いて、さっきの地点まで戻って「五体投地」!

ズルは無しのようですが、益々ペースが落ちていきます(笑)

ようやくポタラ宮に到着して、お参りも出来ました。

この先に聖地の山があるそうで、折角だからそこまで行くか?という話になってますが、リーダー曰く、「金が無い」

さて、どうするか?

日雇いで働くそうです(笑)

実家に送金を頼むのも無理か。働き手がみんなこっちに来ちゃってるモンね?

2ヶ月働いて金を貯めて、再び五体投地で山を目指します。

説明が無いので、後でパンフレットを見ましたが、出発の村から山への行程の中間点がラサみたいです。

どんだけ気が長いんだ?ってか、これじゃ確かに一世一代の大事業です!

年を取ってやっと念願かなった(歩いてるけど)老人が居ると思えば、6歳(多分)にして早くもやってしまう女の子もいたり、

その道中で生まれる男の子も居たり、人生色々です。

山(ゴール)が見えてきましたが、ある朝皆が起きてみると…老人が冷たくなってます(大往生)

皆も悲しむ訳でもなく、うんうん良い人生だったね、と納得してます。

坊さん先導で山の上の高台みたいな所に布で包んだ遺体を置いて、祈る坊さんを残して皆は下りて行ってしまいます?

ん?

カメラが空に向けられると、高く円を描く大型の鳥が何羽も写りました。

深いです…

多分ここまで1年以上掛かってます。

映画は終わってしまいましたが、彼らには現実が待ってます。

…どうやって故郷に帰ったのでしょうね?

気になります。

なんにしても、ラサは行きたいリストに入れなければなりませんね。

トークショー付です!(お得)

配給会社のおばちゃんと、民族服を着たチベット人の若者が前に出てきて、色々チベットについて話してくれます。

若者の故郷の標高は4000m位らしく、日本に来たら気分が悪くなったそうです(笑)

気持ち判ります。

私も死海に行った時(標高が水面下!)気圧に馴染めず酔ってましたし。

若者は友達に誘われて富士山に登ったそうですが、ああ!良い気分!となって、それから毎年登ってるそうです(気圧が丁度良い)

この気持ち判りません。

私は高山病になりかけました(慌てて下山)

チベットの世界には無いもの2つ。

苗字とお墓だそうです。

兄妹が何人居ても、皆名前が違うそうです。

その名前を付けるのも、親が尊敬している(たとえば坊さん)人なのだそうで、映画でも祖父がさも当然のように名付けてました(母親は

黙認?)

「テンジン」

ヒラリーか?(笑)

人気ある名前でしょうに。

メールのアカウント取りづらそうです。

ヒトラーもこないだの映画の中で苦労してました。

墓も無いので、土地等に執着することも無く、みんな仲良く平和に生きればそれでいいと。

キリスト・ユダヤ・イスラムは、神様が教えを授けて下さりますが、チベットを始め仏教は、自分たちで良い事(徳)を積み上げていく

といってます。

別に信者ではないですが、共感できますね。

とても心が温まる良い映画でした。

撮影も大変だったと思います。

解説の若者は、是非中国の人にも観て欲しいといってました。

ダライラマ師も言ってますが、別に中国と争う積りは無いんです、彼等には。(逆は違いますがね)