天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

七草

2020-09-17 15:45:42 | 日記

 大事件である。本日大相撲解説の北の富士勝昭さんがぎっくり腰で休場になった。あのやる気のなさそうでピリリと鋭い弁舌がないのは、両横綱の欠場に匹敵するくらい残念である。あとは本番の関取に盛り上げてもらうしかない。
 NHK『趣味の園芸』の13日分がきょう昼に再放送され、テーマが秋の七草と、まだまだ季節感にぴったりだった。七草の選抜は万葉集の山上憶良の歌に起源があるけれど、講師と案内役の2人で現代風にアレンジして、「私の七草」をラインナップする試みを行っていた。言われてみれば成る程、名案である。定番の七草では、萩やナデシコ、実は桔梗と言われるアサガオに葛、尾花は納得できるけれど、オミナエシとフジバカマは漢字にすれば女郎花、藤袴と想像力を掻き立てるけれど、実際は冴えないなと内心思っていた。憶良の呪縛を解いて、自分好みの七草なんて素敵である。講師の小笠原誓さんはコスモス(秋桜)、ケイトウ(鶏頭)、リンドウ(竜胆)、シュウメイギク(秋明菊)、マム、パンパスグラス、ホトトギスを選んだ。案内役の三上真史さんはコスモス、ケイトウ、リンドウ、シュウメイギクまでは同じで、あとはコキア(箒草)、ダイモンジソウ(大文字草)、エノコログサ(猫じゃらし)とすこし嗜好が分かれた。秋と言えば見た目も真っ赤で強烈な印象を放ち、名前もドンピシャのヒガンバナ(曼殊沙華)が2人とも抜けているのが淋しい。でも、鶏頭とイメージが被るので仕方もない。秋は菊花展がそこらじゅうで開かれ、菊が天皇家の御紋にも使われるほど広く親しまれているのに、憶良の七草から漏れているのは、万葉時代には存在せず、意外にもずっと新しく平安時代に中国から伝来したためのようである。自分も1つくらいは独自色を出してみたいけれど、二番煎じのミソハギくらいしか思い浮かばず諦めた。

   山上憶良の、秋の野の花を詠める二首

秋の野に 咲きたる花を 指折りて
かき数ふれば 七種の花

萩の花 尾花くず花 撫子の花
女郎花また 藤袴朝顔の花

《名解説無しを嘆く》

横綱も
朝乃山正代も
何せむに
勝れる宝
北の富士節



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