調整、その2の続きです。。。
バルブタイミングの調整、、、
エンジンにタイミングホイールとダイヤルゲージを取り付けて、、、
クランクを手でゆっくり回転させ、、、カムシャフトが動くのを見ながら、、、計測をします。。。
ですがその前に、、、
タイミングホイールの正確な取り付けの為に、、、
ヨシムラさんのスペシャルツールを使ってクランクの位置とタイミングホイールの位置のずれを補正します。。。
このスペシャルツールを使うと簡単に正確にタイミングホイールの位置修正が出来ます。。。ダイヤルゲージをプラグホールに入れて計測しても出来ますけどね。。
通常は、、、クランクの位置、上死点を知るにはフライホイールのTマークとクランクケースの合わせマークが合っているのを見ますが、、、バルタイの調整ではそれだけでは誤差が出るので、、、正確に調べてタイミングホイールを取り付けいたします。
タイミングホイールの正確な取り付けが出来たら、、、
バルタイの計測です。。。
クランクシャフトをゆっくりと回転させて、、、
カムシャフトの山がロッカーアームを押し上げ、、、バルブが開き始めて、、、1mmバルブが開いた時のクランクの角度を読み取ります。。。
その計測の為にダイヤルゲージをリテーナーにセットします。。。
そしてカムシャフトは更に回転させると、、、バルブは閉じていきます。。。その閉じる手前、、、まだ1mm開いている時のクランクシャフトの角度も読み取ります。。。
この1mmバルブが開いて、、、あと1mmでバルブが閉じるこの角度が、、、作用角。。。
で、、、作用角の1/2の角度が、、、ロブセンター、、、というんだそうです。。。
実際にダイヤルゲージとタイミングホイールで作用角を調べ、、、作用角から計算したロブセンターと、、、カムの仕様書のロブセンターとを合わせるのが、、、基本のバルブタイミングの調整になります。。。
バルブタイミングって、、、ノーマルのカムスプロケットの場合ですと、、、
この〇印を目印にカムチェーンをかけてセットするのですが、、、
作用角とリフト量が大きいカムシャフトを組み込む場合には、、、
この様な、、、
ボルト穴が長穴になっているスプロケットで、、、
計測し、、、
合わなければボルトを緩めてスプロケットをずらし、タイミングを進めたり遅らせたり、、、そして再度計測し、、、
という作業を、、、普通は何回かで決まるのですが、、、
ひさしぶりです、、、なかなか決まりません。。。
バルブタイミングの調整とは、、、
仕様書通りのロブセンターに調整する。。。
という作業です。。。
ここまでヨシムラさんのキットの取付説明書では要求しています。。。
調整その1の バルブクリアランスの調整では、、、
IN EX共に0.13mmプラスマイナス0.05mmが指定のクリアランスで、、、0.13mmに調整しましたが、、、プラスマイナスの0.05mmまでOKのずれの範囲で調整した場合、、、作用角に変化がでますね。。。
マイナス0.05mmの0.08mmの場合の作用角、、、バルブの開いている角度は大きくなるって事ですね。。。
という事は、、、エンジンの性能にも違いが出るのかな???
そんないろいろを考えながらの作業です。。。
エンジンの面白い部分ですね。。。