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エンジンのキットの組み込み。。。7

2019年08月30日 | よんみに

 

 

 

 

 

バルブタイミングの調整は、、、

 

 

 

 

前回の エンジンのキットの組み込み。。。6 の記事で、、、仕様書の設計数値に近い角度で調整が出来ましたが、、、

 

 

 

 

 

 

このエンジンのキットの組み込み作業で、、、最後の点検、、、を行ないます。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の点検、、、

 

 

8/8にアップした当ブログ記事 エンジンキットの組み込み。。。4 の中で紹介した、、、ヨシムラさんのhpに掲載されている ヨシムラ流バルブタイミングの調整方法 を読んでいただいたでしょうか??? 

 

 

http://www.yoshimura-jp.com/special/4st-mini/pdf/valve-timing.pdf

 

 

↑ こちらの30ページから32ページの 【ピストン-バルブクリアランスの測定】 、、、これがもっとも重要な点検(測定)になります。。。

 

 

30ページの冒頭に書かれている ●測定の必要性 を読むと解るのですが、、、チューニングされたエンジンでは、ピストンとバルブの隙間が確保されているのか?を確認する必要があります。。。と、書いてあります。。。

 

 

ハイコンプのピストン、、、ハイリフトで作用角の大きなカムシャフト、、、等、、、高度にチューニングがされたキットの場合はこの確認が必要です。。。

 

 

カムシャフトが回転し、、、吸排気のバルブが同時に開いている オーバーラップ の時に、、、バルブとピストンがもっとも接近いたします。。。

 

 

もっとも接近した時のピストンとバルブの隙間が、、、ピストン-バルブクリアランスの測定になります。。。

 

 

規定値 インテーク  排気上死点後10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

規定値 エキゾースト 排気上死点前10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

 

 

この1.0mm以上のクリアランスが本当にあるのか?を実際に計測、、、確認をする事が重要なんです。。。

 

 

 

 

 

 

規定値 インテーク  排気上死点後10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

規定値 エキゾースト 排気上死点前10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

 

 

インテーク  排気上死点後10°

エキゾースト 排気上死点前10°

 

 

この時のバルブタイミングがもっともバルブとピストンが接近するんだそうで、、、この時に計測をするのですが、、、

 

 

もしバルブタイミングに狂いがある場合や、、、意図的に早く、または遅く調整をした場合には、、、

 

 

この規定値の1.0mm以上のピストン-バルブクリアランスを確保出来ていない事もあるので、、、実際に計測してピストン-バルブクリアランスが規定値を確保しているのか?確認し、、、確保できていない場合は再度バルブタイミングを調整をする。。。事が重要です。。。

 

 

と、、、ヨシムラさんの ヨシムラ流バルブタイミングの調整方法 には書かれていますね。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが、、、今回組み込みをしたキットのカムシャフトはステージ2で、、、こちらの説明書には、、、

 

 

規定値 インテーク  排気上死点後10°で計測  クリアランス 0.8mm以上

規定値 エキゾースト 排気上死点前10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

 

 

になっていますので、、、こちらの数値以上あるのか?確認いたします。。。(ヨシムラ流バルブタイミングの調整方法では、STDエンジン又は207-406-0000のキットの場合のクリアランスで書かれています)

 

 

 

 

 

 

 

計測の実作業は、、、

 

 

 

 

ヨシムラさんの専用特殊工具を使って、、、

 

 

てこの原理でロッカーアームを押し下げて、、、

 

 

 

 

バルブをピストンに当てます。。。

 

 

 

 

その時のダイヤルゲージでの計測寸法が、、、

 

 

規定値 インテーク  排気上死点後10°で計測  クリアランス 0.8mm以上

規定値 エキゾースト 排気上死点前10°で計測  クリアランス 1.0mm以上

 

 

あればOKという事です。。。

 

 

実際に計測した寸法は、、、インテーク、エキゾースト共に1.0mm以上が確認できましたので、、、今回の組み込みは良好だったと言えますので、、、これでヘッドカバーを取り付けて、、、エンジンをフレームに載せようと思います。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回取り付けたキットの説明書には、、、

『バルブタイミングを変更しますと、ピストン-バルブクリアランスが変わります。

バルブタイミングを変更した結果、ピストン-バルブクリアランスが確保できなくなる場合もあります。

その場合はバルブタイミングよりもピストン-バルブクリアランスの確保を優先して下さい。』

この様にも書いてありました。

 

 

ピストンとバルブ、、、エンジンが回転しオーバーラップの時に、、、もっとも接近し、、、1.0mm???0.8mm??? まで近づいています。。。

 

 

精密な機械ですねえ。。。

 

 

間違ったバルブタイミングや、、、ピストン-バルブクリアランスが最低限確保できていなかったりしますと、、、ちょっとエンジンを回し過ぎてサージングさせてしまうと、、、バルブとピストンがぶつかってしまい、、、破壊してしまいます。。。

 

 

ですので、ピストン-バルブクリアランスが規定値を確保しているのか???確認が重要、優先なんですねええ。。。

 

 

 

 

 

 

最終点検、、、ピストン-バルブクリアランスの確保、、、重要な計測でした。。。

 

 

 

 

 

これでヨシムラさんのキットの組み込みは、、、完了となりました。。。

 

 

原付のちっちゃなエンジンですけど、、、超精密なレーシングエンジンの組み込みでした。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

以前、、、縦型にステージ3のカムシャフトを組み込んだ作業もした事がありますが、、、

 

 

3になると更にシビアな組み込みになった記憶があります。。。

 

 

ほんの少しのロブセンターのズレ(バルブタイミングのズレ)があると、、、インテークのピストン-バルブクリアランス、0.8mmが確保が出来なかった記憶があります。。。

 

 

ステージ2、、、3、、、過激な設定なので、、、

 

 

『規定値 インテーク  排気上死点後10°で計測  クリアランス 0.8mm以上』

 

 

と、、、一見数値が小さくなり緩やかに見えるのですが、、、実は超ギリギリなので、、、スタンダードの1.0mmよりも少ない0.8mmになっているんだと思いますよ。。。

 

 

 

 

 

コメント (2)
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