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中部横断自動車道の開通の遅れについて、静岡県知事記者会見

2016-12-07 06:14:03 | 中部横断道

静岡県庁サイトで 2016年11月21日 知事記者会見 が公開されていますので引用しておきます。
(テキストは原文のままで、改行、強調、下線などの編集は引用者です)

記者質問:中部横断自動車道の開通の遅れについて

(記者)  ありがとうございます。
 先ほど、チラッとお話出ましたけれども、中部横断自動車道がですね、夏頃に開通が遅れる見通しであると出て、それが大体2年程度遅れるのではないかという報道が一部で今朝ありました。2年程度遅れると19年度に山梨県と静岡県が繋がるということなんですけれども、2年遅れることによる静岡県への影響と言いますか、静岡も清水港だとか静岡空港のポートセールスにいろいろ取り組んでいると思いますけれども、その辺への影響について、どうお考えでしょうか?

(知事)
 まず見に行きます、私は、近日中に。

 一体、ついこの間までですね、2017年、平成29年度には開通するということで、事あるごとにその話をしてまいりました。それが突然、中日本と国交省直轄、両者口裏を合わせたかのごとくにですね、一緒に、これは1年延ばすということ、あるいは少し遅れるということを言い始められて、よくその辺りのことが説明がなされているわけですけれども、すなわち、重金属が出てきたとかですね、処理に困るとか、そんなことはもっと前から分かっているはずだというふうな意見も当然持たれてしかるべきでしょう。

 ですから、ちょっと不明瞭なところがあって、一体どういうことなんだと。
つい、私は今年も見に行きました。トンネルの所ですね。順調に進捗しているということを責任者から聞いているわけです。一番長いトンネルがありますね、その2キロメートルくらい奥の所へ見に行きましたよ。山梨県側も75パーセント出来ていると、こちらはちょっと遅れているという話だったのですけれども、それでも来年度までには、きっちり出来るという説明を聞いていて、その後にですね、突然2つの団体から、こういう話が出てきたので、釈然としないところがあるのですね。
だから、工期というのは皆がそれを、豊洲も同じですけれども、それを当てにしていろいろと動いていますのでね。中日本は工期の管理を国の直轄、国ですから、民間の方はともかく、国としては予定どおりちゃんとやるとか。なんで両方が同じようなことになるのか。やってる場所は同じではないですからね。
ですから、ちょっと釈然としないところがあるので、この件については、ただしていきますし、間もなくですね、いつぐらいになるかな。今年中には矢野(弘典ふじのくにづくり支援センター理事長)さんと一緒に、もともと中日本のトップですから、回ろうと思っています。

(記者)  先ほども、チラッとお話出ましたけれども、緊急事態が起きた場合は、国会議員とですね、県内選出の国会議員などと一緒に、要望というか、アクションとして起こされるということも、お話の中で出ましたけれども、そういう国への働き掛けの部分ではですね、どのようにやっていくおつもりですか?

(知事)
 私は、中部横断道の所は身延線も走っているわけですね。ですから、リニアとの関わりもあります。例えば、早川町に行こうとすると、中部横断自動車道ないし国道52号を通らないと行けないでしょ。
早川町に行って、トンネルを掘るのを見てきたわけですよ。リニアの。ですから、実は、リニア絡みでもあります。
リニアが、私は、オリンピック前までには甲府までを先に、第一期工事としてやるべきであるということを再三、折に触れて、言っておりますけれども、そこから下るのですね、高規格道路、それからいわゆる通常の国道、そして身延線と、こうしたことは、日本の内陸とそれから沿岸の静岡県を結ぶ重要な道路でですね、これを先延ばししてはいけないというように思っておりますし、むしろ先行的にやるのが第一期工事だと、すなわち、リニアの品川から甲府までの工事だ、ということすら思っているわけで、そういう一環として、そこから、下に、南に下りてくるのにですね、道があった方が良いと。

もちろん、そうしたこととは関係なしに、清水港と山梨側、長野の佐久以南ですね、そうした所が、東京以外にも港と内陸が連結するという効果があって、この方面ではですね、この数年間、何度も何度も、来年度には出来るということを前提にした形でですね、いろいろな運動を起こしてきたわけです。非常に不誠実さを感じます。
もし、そういう恐れがあるなら、もっと早くに、しかもそれぞれ個別的に言うべきだったと。口裏を合わせて言ってきているかととられかねないような今回の事態でありますから、ですから、現場に入り、そして、前に来た時に、どうして、それが一言もなかったのかということも含めてですね、疑問がありますので、国の方に働き掛けるということも重要ですけれども、まずはこちらもですね、静岡県下の所につきましては、しっかり見てからと思っております。

国、石井大臣に言ったところで、それでどうこうなるもんでもないでしょ。むしろ国交省のですね、役人上がりの大臣でありますから、庇(かば)われるかもしれないということもありまして、こちらは突き上げる方ですから、そういうガッツのある方が国会議員にいらっしゃればですね、一緒にやりたいと思います。望月議員などは港のことを一生懸命やってこられたので、相当落胆されているのではないかと思うのですね。

(記者)  どうもありがとうございました。

静岡県知事は既に山梨県早川町のリニア新幹線南アルプストンネル山梨工区を視察されていたのです。それを知らずに11月25日のブログで、『山梨工区現場まで足を伸ばして視察していただけると良いと思います。静岡工区についてご判断になる情報が得られると思います。』と書いてしまいました。
静岡県知事視察については 知事発表:山梨県早川町視察訪問について(2016年7月13日)確認出来ました。・・・>静岡県知事の早川町視察訪問 をリニア中央新幹線情報サイトに掲載しました。

以下は中部横断自動車道工期延長について、このブログに書いた一連の流れです。山梨~長野区間の環境影響評価事案は静岡~山梨区間とは別テーマです。
私がリニア中央新幹線工期延長を記事に書けることは無いかも知れませんが、2025年頃にはリニア工期延長は既成事実になっているでしょう。

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