遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

毒が抜ける

2015-11-22 22:04:22 | BIONEWS
おとといのエントリーで日曜日の予報天気図が難しくて予報できないと書いたんですが、予想外に飛べました。もちろん、西か北かよくわからない風向きで、つまるところほとんど無風。それでも、この時期飛べることは滅多にないので、がつがつ飛びました。昨日の肉体労働が祟ってしんどかったですが、がつがつですよ。はい。

さて、北陸のミステリーと言われて・・・言われてないけど・・・不思議なフグの卵巣のぬか漬けのお話。
珍味・フグ卵巣ぬか漬け なぜ無毒化?解明へ
フグの卵巣には猛毒の神経毒テトロドトキシンが含まれ、卵巣一つで大人十五人ほどを死にます。大分にはまだその毒のあるところを舌をピリピリいわせながら食べる郷土料理(?)がありますが、石川のは毒を完全に抜いてしまいます。どういうことか分かってないんですが、抜けてますテトロドトキシン。無毒化に微生物(乳酸菌)は関与しないとの見方がこれまでの研究で一般的なんですが、微生物がいる場合の方が無毒化までの時間が短いことも分かっております。
石川県立大の先生が研究に着手するそうです。たぶん毒が抜けるまでそれなりの時間がかかるでしょうから、研究の進展には長い目で見なあかんと思います。

ところで、フグはどうやって自分の毒にやられないんですかね? そこら辺にヒントはないんかなぁ・・・。

石川県の天然ふぐ類漁獲量は日本で有数でありまして、平成23年24年は日本一を記録しました。天然っすよ。養殖なんかじゃなーい♪ 主に水揚げされているふぐは「ごまふぐ」ですが、とらふぐ、真ふぐ、ひがんふぐ、しろさばふぐなど、多様なふぐ類が獲れます。でも、福岡や山口で食べるフグ料理が好きです。石川には、ぬか漬け以外だとせいぜい一夜干しくらいしかないから。

白霧島は黒霧島よりもちょっとだけ高かったです。黒霧島が黒麹で醸されたから「黒」を付けてます。白霧島は白麹で醸したとのことです。なら普通の霧島とどう違うのかよくわかりません。ちなみに、白麹カビは黒麹カビの色素を失った変種です。黒麹カビで醸した場合よりもすっきりした味わいと香りでして、逆に言うと黒麹だと複雑な香りでくせがあります。白麹で抜けたのは、色素だけじゃなかったのねー。

本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 宮崎芋焼酎 白霧島
コメント
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