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降雪のピークは昨日で、過ぎ去ったって? 今日がピークだったよ。
雪雲に金沢が襲われた。大雪はいつも局地的なイベントです。天気予報が「北陸」とか「日本海側」って、漠然と地域を言ってゴニョゴニョって擬まかすのは、一体どこで大雪になるかはわからんからです。
今日、風は強くなく気温が低くてしんしんとパウダースノーが積もりました。さらさらの雪だと脱出はしやすいんですが、それでも雪をかかないと車を出せなかったです。
ゲノム編集技術CRISPR-Cas9を使って余計な染色体を1本除去する技です。
出芽酵母では染色体を人為的に除去したり増やしたり繋いで2本を1本にしたりできますが、比較的安定な高次倍数体や異数倍体(aneuploid)がいるんですが、高等生物では珍し・・・くもないな。農業で使われる異様に大きな作物は倍数性が高いし、哺乳動物である家畜でも倍数性を上げたものがあったりする。
ただ、異数倍体は不安定だ。トリソミーと呼ばれる父母由来の2セットの染色体のどれかが3本になった場合、普通は生まれてこれない。しかし、サイズの小さな染色体は3本でも生まれて来れる場合がある。ヒトでは二十一番染色体のトリソミーがよく知られている。「ダウン症」だ。
CRISPR-Cas9システムは狙ったDNAの一部を切り出す方法で、バクテリアがウイルス感染から自分を守るためのシステムを応用している。ノーベル賞とった技術だよ。
トリソミーの原因となってる3本のうち1本を脱落させることができれば、ダウン症は解決できるんですが、3本とも基本構造は同じだから狙って1本を除去するというのが難しい。うまいこといくガイドRNAを選択できたことが成功の鍵だったみたいです。「ガイドRNA」ってのは、DNAのCas9でどこを切るのかを決める分子です。
ところで、なんでトリソミーが生じてしまうのかというと、実は生殖細胞を作るための減数分裂(今は「還元分裂」?)はとても失敗の多い分裂方法で、10%程度の確率でaneuploidが生じてしまってるらしい。幸運にも良い染色体の組み合わせを持った受精卵が発生できるというわけです。加齢によって減数分裂の失敗が増えてしまうので・・・増えてるんだそうです。
本日のお酒:KIRIN SPRING VALLEY シルクエール 白 + 立山 特別本醸造
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