遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

幸せは万病に効く?

2025-01-09 23:19:37 | たわごと
寒さが厳しい。降雪量は大したことない。風の吹き荒れ方がすげぇ。
最近は大袈裟に予報するから、かえって災害になるように思えない。

こんな条例なんかなくても、時間割にほとんど余裕がなくて、風邪ひくこともできないんだぞ。orz
〈以下引用〉
カラブリア州ベルカストロの首長を務めるアントニオ・トルキア氏は、このほど住民向けの条例で、「医療支援を必要とするあらゆる疾患にかかるのを避ける」ことを命じた。緊急の対応が求められる病気には特にかかってはいけないという。
トルキア氏は地元テレビ局の取材に答え、「(条例には)若干の皮肉を込めている」としつつ、医療へのアクセスが十分ではない町の現状を浮き彫りにする意図があると説明した。
ベルカストロは人口約1300人の半分を高齢者が占める。医療センターは休業が多く、当直医は週末や休日、勤務時間後には対応ができないという。
地中海に面した地域は長寿だし、イタリアではお医者さんもちゃんと休んでるらしい。日本も見習ってこの条例を出してみてはどうだろう・・・・あかんか・・・

幸せは万病に効く?
〈以下引用〉
社会的な孤独によって脳視床下部からの幸福ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌が減少。これによって肝臓における脂質代謝異常が起こり、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増加。心筋梗塞などの原因となる動脈硬化が促進されることを突き止めた。
 研究グループによれば、オキシトシンは肝臓において次の2つの働きをしているという。
 まず、CYP7A1と呼ばれる酵素を増やす働きをする。CYP7A1にはコレステロールを胆汁酸に変換することで血中の悪玉コレステロールを減らす働きがある。
 次に、ANGPTL4/8の生成を調節する。ANGPTL4/8は血中で中性脂肪や悪玉コレステロールの分解を制御しており、その生成が適切に調整されることで、中性脂肪や悪玉コレステロールの分解が適切におこなわれる。
オキシトシンが脂質の循環と代謝に関与しているとは・・・

記事の文章中に「悪玉コレステロールの分解」と出てくるが、そもそもコレステロールは分解代謝できない脂質で、肝臓から胆汁酸として排泄するしかないものです。コレステロールから胆汁酸に変換することを「分解」と書いてるみたいだが、正確じゃない。
悪玉コレステロールというのはLDLのことで、これはコレステロールを運ぶ担体のこと。これの血中での量を測ることでどれだけ体にコレステロールが分配されてるかわかるんで、変な渾名がつけられてしまった。「悪玉コレステロール」という呼び方は最近使われてない古い言葉なので、もうちょっと正確さを意識した文章を書くべき。

本日のお酒:なし

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